一人の高齢者の方で、全身が痒くて夜眠れないほどの方がいました。
皮膚科にも通っており、薬も処方してもらっているのに、なかなか治らない…。
ある日、デイサービスがお休みなり、自宅でお風呂に入りました。
その時に、お風呂のお手伝いをしたのですが…。

身体をボディタオルでかなりごしごし洗ってる…!!
高齢者の方は、ごしごし洗うのが好きな方が多いです。
しかし、この行為は身体に良くない影響を当たえる方もいます。
このブログでは、身体をごしごし洗うのがなぜダメなのか
どうしても洗いたい場合の対処法、オススメの保湿クリームなどを
ご紹介しています!✨
なぜ、身体をごしごし洗ってはいけないのか?
身体をごしごし洗うと、汚れと同時に皮脂や垢まで落ちます。
それにより、良くない影響がある場合があります。
お肌が弱くなっているから
年を重ねると肌が乾燥しやすくなり、傷つきやすくなります。強くこすると肌が荒れたり、かゆくなったりすることがあります。
菌が入りやすくなるから
ごしごし洗うと肌に小さな傷ができることがあり、その傷から菌が入ってしまうことがあります。
ごしごし洗うと…
・肌が荒れて、乾燥しやすくなる
・小さな傷ができ、そこから菌が入る
そのくらいの強さが適切?
優しく洗えばじゅうぶんです!
皮膚についた汚れは、埃、皮膚から分泌された油、汗などです。
石けんを泡立てて、手や柔らかいタオルで優しくなでるだけで汚れは落ちます。
強くこする必要はありません
なぜ、強くこすっている?
なぜ、強くこすりたがるのか、背景をご説明します。
スッキリした感覚
強くこすると肌がスッキリするから、「しっかり洗った」という気持ちが得られます。この感覚が好きな方が多く、習慣になっています。へちまでこする方がそうですね。
昔の洗い方との関係
昔は今ほど洗浄力のある石鹸がなくて、汚れを落とすために強くこすっていたことが影響しています。

理由を聞いてみると、ごしごし洗うのが好きな方と、そうしないと汚れが落ちないと思い込んでいる方、もう習慣になっているという方がほとんどでした。
どうしてもごしごし洗いたいとき
「あなたの皮膚は弱いので、ごしごし洗うと痒くなります。今日から優しく洗ってください」
と伝えて、分かってくださる方もいれば、引き続き強くこするかたもいます。
では、どうしても強くこすってしまう方にオススメのボディタオルをご紹介します。
シルバーグレーはメンズと書いてありますが、通常のより長さが30cm長いです。
素材は変わらないので、高齢者の方が背中に腕が回しにくいので長い方が扱いやすいので、こちらの方がオススメ。
かなり柔らかく、ごしごし洗っても刺激を抑えてくれます。
上のあわざわりは柔らかすぎて、洗った気がしない…という方もいました。
あわゆきはやや硬めの感触なので、どうしてもこすりたい方はこちらがオススメ。
どちらもナイロン66という素材で作られています。
こちらは、垢すり用のタオルになります。
どうしても垢すりしたい方にオススメのこちらは、ゴムの力で垢を落とせます。
強くこすらなくても、なぞるだけで垢が落ちるので、清拭(身体をタオルで拭くこと)の際にも使われています。
冬は絶対保湿クリーム
実は、肌が乾燥し、保湿クリームを塗った方が良いのは20代後半からです。
決して高齢者だけではありません。
肌が乾燥し続けて、服などで摩擦されると、痒くなります。
お風呂上りは特に肌のバリアがはがれているので、保湿クリームを塗りましょう!
介護の現場では、安くて保湿力も高いニベアは重宝されています。
全身に余すことなく塗ることができます!
私的にオススメなのが、このウルオーニの撥水クリーム。
私はハンドクリームや、服で隠れる場所に塗っています。
なぜかというと、ニベアは肌が露出している腕や足に塗っていますが
服で隠れる場所に塗ると、べたべたして気持ち悪い…。
結局服にも付きますし、効果が半減してるんじゃ?と思ってしまいます。
なので、このウルオーニは塗った直後にもうサラサラになるので
すぐ何かに触る手や、服に触れる部分に塗ることで、快適に保湿しています✨

痒くなったら皮膚科の薬、毎日の予防策として保湿クリームを塗りましょう!!
着る保湿クリーム
皮膚が弱くなっているところに、服が擦れて余計痒くなります。
着る保湿クリームは、肌に優しい素材で作られているため
最近高齢者のパジャマとして人気になってきています。

適切なケアをして、痒み地獄から脱却しましょう!
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