シャワーイスの選び方|4つのタイプと身体状況・浴室サイズに合わせた選び方

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この記事でわかること

1シャワーイスの4つのタイプ——座面のみ・背もたれのみ・肘掛け付き・特殊タイプの違い

2身体状況に合わせた選び方——片麻痺、COPD、骨折リスクなど状態別のポイント

3事故を防ぐための注意点——現場で実際に起きているヒヤリハット事例

「今使っている風呂いすだと、立ち座りがしづらくなってきた」——シャワーイスを検討するきっかけで一番多いのがこの悩みです。

シャワーイスは種類が多く、座面のみのシンプルなものから、背もたれ・肘掛け付き、回転するタイプまでさまざまです。この記事では、タイプ別の特徴、身体状況に合わせた選び方、浴室のサイズに合わせた選び方、そして現場で実際に起きている事故のヒヤリハット事例まで、まとめてご紹介します。

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シャワーイスの4つのタイプ

①座面のみ(スツールタイプ)

背もたれも肘掛けもない、シンプルな椅子です。軽量でコンパクトなため、浴室が狭い場合や、収納・持ち運びのしやすさを重視する方に向いています。ある程度自分でバランスを取って座れる方向けのタイプです。

座面のみ、シャワーイスのイラスト

②背もたれのみ

背もたれがあることで、体を預けて休みながら洗うことができます。長時間座っていると疲れやすい方、姿勢を保つ体幹の力が弱くなってきた方に向いています。

背もたれのみ、シャワーイスのイラスト

③背もたれ・肘掛け付き

迷ったらこのタイプがおすすめです。肘掛けがあることで、立ち座りのときに手で体を支えられ、安定感が増します。肘掛けと座面の間にゆとりがあるタイプなら、足を広げて陰部や足先を洗いやすくなるというメリットもあります。

背もたれ、肘置き付のシャワーイスのイラスト
💬 専門員のひとこと
どのタイプを選ぶか迷ったときは、肘掛け付きを選んでおくと失敗が少ないです。立ち座りの安定感が大きく変わります。

④特殊タイプ(回転式・ワンタッチ折りたたみ式)

座面が360度回転するタイプは、浴室が狭くて介助者が立ち位置を移動できない場合に役立ちます。座ったまま体の向きを変えられるので、洗い残しや傷の見落としを防ぎやすくなります。

ワンタッチで折りたためるタイプは、立ったまま操作できるのが特徴です。しゃがんで操作する必要がないため、かがむ動作で息苦しさが出やすい方にも向いています。

回転式、ワンタッチ折りたたみ式のシャワーイスのイラスト
💬 専門員のひとこと
特殊タイプは価格が上がりがちですが、「浴室が狭い」「かがめない」など明確な理由がある場合は、その分の価値があります。理由がはっきりしないまま高機能タイプを選ぶ必要はありません。

身体状況に合わせた選び方

シャワーイスは、その方の身体状況によって向いているタイプが変わります。

片麻痺の方
座位が崩れやすいため、太ももを支える面積が広い座面(奥行きがしっかりあるタイプ)がおすすめです。U型にくり抜かれた座面は、太ももを支える面積が少なくなるため、座位が不安定な方には不向きです。

COPD(慢性閉塞性肺疾患)の方
かがむ動作でバランスを取ろうとして呼吸を止めてしまうと、症状が悪化することがあります。立ったまま操作できるワンタッチ折りたたみタイプや、肘をついて休める肘掛け付きタイプが向いています。

抗血栓薬(ワーファリンなど血をサラサラにする薬)を服用中の方
軽くぶつけただけでもあざが広くできやすく、高齢の方は皮膚がお風呂でふやけて裂傷も起きやすい状態です。肘掛けの裏側までクッションが入っているタイプなど、体がぶつかっても安心な設計を選んでください。

骨粗しょう症・骨折リスクのある方
「ドスン座り」による圧迫骨折のリスクがあります(詳しくは後述します)。前傾動作を支えられる肘掛け付きタイプがおすすめです。

浴室が狭く、介助者が立ち位置を移動しにくい場合
座面が回転するタイプを使うと、介助者が動かなくても洗い残しを防ぎやすくなります。

💬 専門員のひとこと
「この病名だからこのタイプ」と機械的に決めるのではなく、実際に座ってもらい、一連の立ち座り・洗身動作を試してから決めるのが一番確実です。

浴室に合わせたサイズの選び方

座面の高さは「座ったときの膝下の長さ」に合わせる
座面が低すぎると、太ももと膝の角度が鋭角になり、立ち上がるときに大きな力が必要になります。座ったときの膝下の長さ(膝から足の裏まで)に座面の高さを合わせると、立ち座りがしやすくなります。座面位置を高くするほど、浴槽をまたぐ・立ち上がるといった動作は楽になります。

座面の奥行きは座位の安定に直結する
太ももを支える面積が大きいほど、座位は安定します。座面の奥行きが浅いタイプは、体が小さい方や高身長で太ももが長い方には特に注意して選んでください。

脚の位置と浴室の広さ
シャワーイスの脚が、背もたれや座面、肘掛けの先端よりも外側に出ている構造の方が、安定して倒れにくくなります。あわせて、浴室内でイスを回転させたり、介助者が横に立てるスペースがあるかどうかも、購入前に確認しておくと安心です。

💬 専門員のひとこと
カタログの数字だけで選ばず、できれば展示会や店頭で実際に座って、一連の動作(座る・洗う・立ち上がる)を試してみてください。数字上は同じサイズでも、座り心地は商品によってかなり違います。

事故を防ぐための注意点

シャワーイスは、選び方や使い方を誤ると事故につながることがあります。現場でよく聞くヒヤリハット事例をご紹介します。

①ドスン座りによる圧迫骨折

脚や体幹の筋力・バランス力が低下すると、前傾姿勢を取りづらくなり、後方に重心が残ったまま「ドスン」と座ってしまうことがあります。これが繰り返されると、背骨・大腿骨のつけ根・手首・上腕骨などに圧迫骨折を起こす危険性があります。しっかり前傾してゆっくり腰を下ろす、または肘掛けや手すりに体重を逃がしながら座るようにしましょう。

②全介助での移乗時、斜め上から勢いよく着座する

全介助で移乗する場合、介助者が横方向や斜め上方向から勢いをつけて座らせてしまうと、椅子が一瞬浮いた状態になり、脚が変形することがあります。転倒しなくても、変形したまま使い続けるうちに転倒リスクが高まります。真上からゆっくり着座させるよう、介助者間で共有しておくことが大切です。

③脚を上げたときに本体が傾く

座面の奥行きが狭い、背もたれの角度が起きすぎている、背もたれの高さが高い——これらの条件が重なると、脚を上げたときに体が傾きやすくなります。座面の奥行きに余裕があり、背もたれの角度がゆったりしていて、脚が本体より外側に出ている構造のものを選ぶと、倒れにくくなります。

④かがんだときに転落する

石鹸やシャンプーを落として拾おうとしたときに、前に深くかがんでバランスを崩し転落するケースがあります。長柄のブラシや洗面器の置き台を活用し、深くかがまなくて済む環境を整えることや、座面の奥行きに余裕があり、足を上げやすいシャワーイスを選ぶことも対策になります。

⚠ 注意
これらは福祉用具の選び方・使い方でリスクを減らせる事故例ですが、すべてを防げるわけではありません。持病や服薬状況によってリスクは変わるため、心配な場合はケアマネジャーや福祉用具専門相談員に相談してください。

まとめ

シャワーイスには座面のみ・背もたれのみ・肘掛け付き・特殊タイプの4種類がある——迷ったら肘掛け付きがおすすめ
身体状況によって向いているタイプが変わる——片麻痺、COPD、骨折リスクなどで選び方が異なる
座面の高さは「座ったときの膝下の長さ」に合わせる
座面の奥行きは座位の安定に直結する
ドスン座り・全介助時の着座・脚上げ時の転倒など、事故のリスクも知っておく

タイプ別の商品比較はこちら(近日公開)

▶ 座面のみのシャワーイス比較【近日公開】

▶ 背もたれのみのシャワーイス比較【近日公開】

▶ 背もたれ・肘掛け付きシャワーイス比較【近日公開】

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