立ち上がりが怖い|トイレや椅子に付ける手すり・補助具のおすすめ

日常生活
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この記事でわかること

1

トイレの立ち上がりを助ける手すり3選+補高便座

置くだけで工事不要。介護保険レンタルなら月¥300〜。便座を高くするだけでも立ちやすくなります。

2

椅子・ソファからの立ち上がり対策

手すりを横に置く、肘掛け付き椅子に変える、ソファの沈み込みを防ぐ方法。

3

介護保険でレンタル?壁に工事?どっちがいい?

手すりが必要と感じたら、まず介護認定を受けてほしい理由をお伝えします。

「トイレから立ち上がるのがつらくなった」
「ソファに座ると沈み込んで、立てなくなる」
「椅子から立つとき、テーブルに手をついて立っている」

立ち上がりの動作がつらくなるのは、加齢による筋力低下や膝の痛み、股関節の問題など、多くの方が経験することです。

この記事では、トイレ・椅子・ソファそれぞれの場面に合わせた立ち上がり補助の手すり・補助具を、介護保険でレンタルできるもの(月¥300〜)と市販品の両方から紹介します。

手すりは「つかまるもの」ですが、それ以上に「安心感」を与えてくれる道具です。転ぶ前に、つけてください。

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① 手すりが必要だと感じたら、まず介護認定を

介護職として伝えたいこと

「手すりがほしい」と思ったら、まずお住まいの市区町村で介護認定を受けてください。

介護認定を受けると、以下のメリットがあります。
・置き型手すりを月¥300〜400程度(1割負担)でレンタルできる
・トイレなどの壁に手すりを工事で取り付ける場合、最大20万円までの住宅改修費の補助が受けられる
・補高便座などの特定福祉用具を購入する際にも補助がある

市販品の安い手すりを買っても、安定感が足りず、結局レンタルに切り替える方がほとんどです。最初からレンタルの方が安全で安くつきます。

ただし、手すりは必要になってから付けるのでは遅い場合もあります。理想は「念のために付けておく」こと。介護認定を受ける前でも、実費で壁に手すりを取り付けるべきだと私は感じています。最近の新築住宅はほとんどトイレに手すりが付くようになりましたし、転倒予防は早めの対策が一番です。

② トイレの立ち上がり対策

トイレの手すりは、以前は便器に挟み込むタイプが主流でしたが、掃除がしにくいのが難点でした。最近は床に置くだけの「置き型」が主流です。工事不要で、届いたその日から使えます。

レンタルおすすめ3選

介護保険でレンタルできるトイレ用手すりの中から、私がよく出す3つを紹介します。どれも月¥300〜400程度(1割負担)でレンタルできます。

① モルテン ルーツ スモールタイプ ★一番おすすめ

私が一番よく出すトイレ用手すりです。

頑丈で安定感が抜群。体を斜め前の手すりに預けて前傾姿勢が取りやすく、立ち上がりが本当に楽になります。手すり高さは3段階(60/65/70cm)調整可能。ベースプレートは幅46×長さ66cmで、狭いトイレにも収まります。

土台部分が鉄板なので、素足で通る方には「冷たい」と感じる方もいますが、お手入れは簡単で丈夫。片手すり仕様と両手すり仕様があります。

・レンタル:月約¥300〜340(1割負担)
・片手すり販売:約¥42,000 / 両手すり販売:約¥58,000〜85,000
・重さ:12kg
・耐荷重:100kg

② パナソニック スムーディ トイレ用

土台部分にゴムマットが敷いてあるので、素足でも冷たくなく、滑りにくいのが特徴です。ルーツの「鉄板が冷たい」が気になる方にはこちらが向いています。

ただし、ちょっとした動きでゴムマットがズレることがあります。手すりにしっかり掴まれる方なら問題ありませんが、手すりを引っ張って動かしてしまうほど不安定な方には、マットがズレて危険な場合があります。

・レンタル:月約¥300〜400(1割負担)

③ アロン化成 トイレ用手すり

安定感があり、コンパクト。価格も手頃です。

ただし、土台にマットが敷いてあるタイプなので、トイレでよくこぼしてしまう方(飛び散りなど)には不向き。マットに染み込むと衛生的に問題があります。こぼしやすい方にはルーツの方が安心です。

・レンタル:月約¥300前後(1割負担)

【トイレ用手すり3選 比較表】

商品名 レンタル
(1割負担)
安定感 素足 お手入れ 注意点
モルテン ルーツ
スモールタイプ
★おすすめ
約¥300〜 △ 冷たい 鉄板土台が冷たいと感じる人あり
パナソニック
スムーディ
約¥300〜 ゴムマットがズレやすい
アロン化成
トイレ用手すり
約¥300〜 マットにこぼすと不衛生

市販品で買うなら

介護認定を受けていない方や、すぐに手すりがほしい方には市販品もあります。ただし正直に言うと、市販品の安い手すりは安定感が心もとないものが多く、結局レンタルに切り替える方がほとんどです。

買うなら、楽々健のトイレ用手すりが比較的安定感があり、価格も¥8,000前後と手頃です。

・楽々健 トイレ用手すり:約¥7,000〜9,000

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補高便座で「便座を高くする」という選択肢

手すりの前に、もう一つ試してほしいことがあります。便座の高さを上げることです。

便座が低いと、膝を深く曲げないと立ち上がれません。たった3〜6cm高くなるだけで、立ち上がりが格段に楽になります。

パナソニックの「補高便座やわらか」は、今の便座の上にポンと置くだけ。工事も工具も不要です。ウレタンフォーム製でやわらかく、前傾形状なので排便もしやすい設計。3cm補高と6cm補高の2サイズがあります。

介護認定を受けている方は、特定福祉用具購入の対象なので、介護保険の補助が受けられます。

手すりと補高便座を両方使うのが、最も安全な組み合わせです。

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③ 椅子・ソファからの立ち上がり対策

椅子やソファからの立ち上がりで困る相談も、現場では非常に多いです。特にソファは、沈み込みが深くて立てなくなるケースが目立ちます。

レンタル手すり(パナソニック らくらくダブル)

椅子やソファの横に置いて使う手すりなら、パナソニックの「らくらくダブル」がおすすめです。

両側に手すりが付いていて、椅子からの立ち上がりだけでなく、座った状態での姿勢保持にも使えます。置くだけで工事不要。介護保険レンタルで月¥300〜500程度です。

ソファの横に置いておけば、手すりに掴まってゆっくり立ち上がれます。

市販の立ち上がり補助手すり

介護認定がない方には、市販の手すりもあります。

・楽々健 立ち上がり補助手すり:約¥5,000〜8,000
持ち運びできるコンパクトタイプ。椅子の前や横など、掴まりやすい場所に置いて使えます。

・床置き式手すり:約¥10,000〜20,000
据え置きタイプで安定感があります。椅子やベッドの横に常設して使うならこちら。

ただし繰り返しになりますが、市販品は安定感がレンタル品に劣ります。体重をしっかりかけて使うなら、介護認定を受けてレンタルするのが一番安全です。

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椅子自体を変える——肘掛け付き椅子のすすめ

手すりを付ける前に、そもそも椅子に肘掛けが付いていれば、肘掛けを押して立ち上がれます。手すりが要らなくなる場合もあります。

椅子を買い替えるなら、以下のポイントで選んでください。

・肘掛け付き(低い位置に付いているものが押しやすい)
・座面の高さが調整できる or 座面高40〜45cm(高すぎず低すぎず)
・回転式だとテーブルから離れずに立てる
・クッションが硬すぎず柔らかすぎず(沈み込みすぎると立てない)

介護施設でも使われている「貞苅椅子 Care-111-AC」は、三角グリップ付きの肘掛けで握力が弱くても掴まりやすく、合皮で汚れにも強い。スタッキング(重ね置き)もでき、約¥20,000前後です。

一般向けなら、天然木×合皮レザーの回転式肘付きダイニングチェア(約¥10,000〜30,000)が人気です。回転式なら椅子をずらさず横向きに体を回して立ち上がれます。

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ソファの沈み込み対策

ソファから立てない原因の多くは、クッションが柔らかすぎて体が沈み込んでしまうことです。

対策は3つ。

① ソファのクッションの上に硬めのクッションを敷く
座面が沈み込まなくなるだけで、立ち上がりがかなり楽になります。厚さ5〜8cmの高反発クッションや、ウレタンの板を敷くだけで効果があります。

② ソファの横に手すりを置く
らくらくダブルや床置き式手すりをソファの横に設置。手すりに掴まって立ち上がれます。

③ ソファ自体を変える
座面が高く、沈み込みが少ないソファに買い替える。背筋が伸びる硬めの座面で、肘掛けがしっかりしたものが理想です。

現場では②(手すりを横に置く)が一番多いです。ソファを買い替えるのは大掛かりですが、手すりを1つ置くだけなら今日からできます。

④ 壁に手すりを工事で取り付ける場合

置き型の手すりではなく、壁に直接手すりを取り付ける方法もあります。

トイレの場合、壁にL字型の手すりを付けるのが一般的です。縦の部分で立ち上がりを補助し、横の部分で姿勢を安定させます。

介護認定を受けていれば、住宅改修費の補助が使えます。1回の改修につき最大20万円まで、自己負担1〜3割で工事が可能。¥20万の工事なら、1割負担の方は¥2万で済みます。

工事を依頼するときは、ケアマネジャー経由で手続きしてください。事前申請が必要なため、先に工事をしてしまうと補助が受けられない場合があります。

まとめ

立ち上がりの補助は、場所と状態に合わせて対策が変わります。

【トイレ】
・レンタル手すり → モルテン ルーツ スモールタイプが一番おすすめ(月¥300〜)
・便座が低い → 補高便座やわらか(3cm or 6cm)で底上げ
・壁に付ける → 住宅改修費の補助あり(介護認定必要)

【椅子】
・手すりを横に → レンタルならパナソニック らくらくダブル
・椅子を変える → 肘掛け付き・回転式ダイニングチェア

【ソファ】
・沈み込み対策 → 硬めのクッションを敷く
・手すりを横に置く → 置くだけで立ち上がりが安定

手すりが必要だと感じたら、まず介護認定を受けてください。レンタルも工事も、介護保険を使えばずっと安く済みます。

介護職として伝えたいこと

「まだ大丈夫」と思って何もしない方が一番危ない。転んでから手すりを付けるのでは遅いんです。

手すりは「必要になったから付ける」ではなく「念のために付けておく」のが理想。月¥300で転倒を防げるなら、安すぎる保険です。

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