この記事でわかること
かたさが合っていないと、むせたり飲み込みにくくなったりします。
ユニバーサルデザインフードのマークを見れば、専門知識がなくても選べます。
こんな様子が見られたら、相談のタイミングです。
「この人は普通のご飯でいいの? それともおかゆ?」
介護食を選ぶとき、多くの方がここで迷います。
退院したときの食事は、病院のスタッフが決めてくれています。
でも、その後は家族が毎日見ながら選ぶことになります。
この記事では、介護食の「食べやすさの4段階」の見分け方を、わかりやすく説明します。
目次
なぜ食べやすさを考える必要があるの?
かむ力や飲み込む力は、年齢とともに少しずつ弱くなっていきます。
体に合わない硬さの食事を続けると、飲み込むときにむせやすくなったり、食欲が落ちてしまったりします。
反対に、柔らかくしすぎるのもよくありません。
かむこと・飲み込むこと自体が、体の機能を保つ役に立っているからです。
「その人が安全に、なるべく自分の力で食べられる硬さ」を選ぶのが基本です。
「刻めば安全」と思われがちですが、実はそうとも限りません。細かく刻んだだけの食事は口の中でまとまりにくく、かえってむせやすいことがあります。
食事形態は誰が決めているの?
入院しているときは、病院の専門スタッフが食事の様子を見て、その人に合った硬さを決めています。
でも、退院して自宅での生活が始まると、毎日の食事を見るのは家族やヘルパーです。
むせが増えても、食べこぼしが増えても、次にいつ病院で見てもらえるかはわかりません。
次のような様子が見られたら、一度ケアマネジャーやかかりつけ医に相談してみてください。
・食事中や食後にむせることが増えた
・飲み込むまでに時間がかかる
・食べこぼしが増えた
・食べる量や時間が急に変わった
・体重が減ってきた
食べやすさの4段階「ユニバーサルデザインフード」
市販の介護食のパッケージには、たいてい「ユニバーサルデザインフード」というマークがついています。
かむ力・飲み込む力に合わせて、食べやすさを4段階に分けた目印です。
このマークを見れば、専門知識がなくても選べます。
| 区分 | かむ力の目安 | 飲み込む力の目安 | 食感 |
|---|---|---|---|
| 区分1 容易にかめる |
かたい・大きいものはやや苦手 | 普通に飲み込める | やわらかめの普通食 |
| 区分2 歯ぐきでつぶせる |
かたい・大きいものが苦手 | 飲み込みにくい時がある | 歯ぐきでつぶせる柔らかさ |
| 区分3 舌でつぶせる |
細かくて柔らかければ食べられる | 水やお茶が飲み込みにくい | ペースト・ムース状 |
| 区分4 かまなくてよい |
小さくても食べにくい | 水やお茶が飲み込みにくい | なめらかなペースト・ゼリー状 |

区分3・区分4になると、水やお茶も飲み込みにくくなります。
その場合は、飲み物に「とろみ剤」を加えてとろみをつけると、飲み込みやすくなります。
4段階を実際の商品で見てみましょう
言葉だけだとイメージしにくいので、実際の商品で見てみましょう。
同じ「肉じゃが」や「牛丼」でも、区分が変わると見た目や食感がまったく違います。
区分1|容易にかめる
具材の形を残しながら、スプーンで簡単につぶせるくらいまで柔らかく調理したタイプです。
見た目は普通のおかずに近く、食欲がわきやすい盛り付けです。

区分2|歯ぐきでつぶせる
歯ぐきでつぶせるくらいの大きさに調理し、とろみをつけて食べやすくしたタイプです。

区分3|舌でつぶせる
細かい具材を舌でつぶせるくらいまで柔らかく調理し、とろみをつけたタイプです。
ゼリー状の商品も多く、口の中でまとまりやすいのが特徴です。

区分4|かまなくてよい
なめらかなペースト状で、噛む動作がほとんど必要ないタイプです。
素材ごとに分かれたものと、おかずが一皿にまとまったものがあります。

介護保険は使えるの?
介護食は食品なので、介護保険や医療費控除の対象にはなりません。
福祉用具のレンタルや購入とは扱いが違うので、注意してください。
まとめ
この記事のまとめ
かたさだけでなく、飲み込む力も一緒に見てあげてください。
容易にかめる・歯ぐきでつぶせる・舌でつぶせる・かまなくてよいの4つです。
一人で抱え込まず、ケアマネジャーやかかりつけ医に相談してください。
食品として扱われるため、福祉用具のレンタルや購入とは違います。
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