とろみ剤の選び方|クリニコと人気メーカー6社を徹底比較

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この記事でわかること

1クリニコと主要メーカーのとろみ剤比較——溶けやすさ・とろみの強さ・価格を一覧で比較します

2安いとろみ剤で気をつけたいこと——現場で経験した実例をもとに解説します

3状況別のおすすめとろみ剤——冷たい飲み物、施設での大量使用など、状況に合わせて紹介します

とろみ剤は、どれも同じに見えて、実は溶けやすさも味への影響もかなり違います。

以前の記事ではクリニコの商品を中心にご紹介しましたが、今回は他のメーカーも含めて比較し、内容を見直しました。

とろみの強さの目安から、メーカーごとの違い、安いとろみ剤で気をつけたいことまで、まとめて解説します。

福祉用具専門相談員が選ぶ おすすめの1品

つるりんこQuickly(森永乳業クリニコ)

特別用途食品「とろみ調整用食品」を取得。簡単&スピーディーにとろみをつけられます。
現場で長く使ってきた実感として、いちばん溶けやすいと感じているシリーズです。迷ったらこれ。

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とろみの強さは3段階が基準

とろみ剤は、日本介護食品協議会の統一基準で3段階の強さに分けられています。

・フレンチドレッシング状:軽いとろみ
・とんかつソース状:中間のとろみ
・ケチャップ状:濃いとろみ

むせやすさの程度によって、必要なとろみの強さは変わります。まずはかかりつけ医やSTの指示があれば、それに従ってください。

💬 専門員のひとこと
とろみの強さは「濃ければ安心」というわけではありません。濃すぎるとろみは、かえって喉に張りついて飲み込みにくくなることがあります。指示された強さを守ることが大切です。

とろみ剤にも世代がある

とろみ剤は、主な原材料によって3つのタイプに分けられます。

・でんぷん系(第一世代):時間が経つと粘度が変わりやすい
・グアーガム系(第二世代):粘度は安定するが、独特の色や風味がつきやすい
・キサンタンガム系(第三世代):透明で風味を損ないにくく、粘度が安定している

現在市販されているとろみ剤の多くは、この第三世代のキサンタンガム系が主流です。この分類は今も変わっていません。

💬 専門員のひとこと
現場の実感として、クリニコのとろみ剤(つるりんこシリーズ)はいちばん溶けやすいと感じています。原材料にキサンタンガムが明記されており、味や香りへの影響も少ないです。ただし、溶けやすさの感じ方には個人差もあるので、まずは1袋試してみることをおすすめします。
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主要6メーカーを比較

商品名 メーカー フレンチドレッシング状 とんかつソース状 ケチャップ状 特徴
つるりんこQuickly 森永乳業クリニコ 1.0g 2.0g 3.0g 特別用途食品認定。簡単&スピーディー
サナスロート サナス 1.0g 1.5〜2.0g 2.5g 溶かしやすく安定したとろみ
とろみエール アサヒグループ食品 0.8g 1.6g 3.2g サッと溶けてダマになりにくい。加熱不要
かんたんトロメイク 明治 0.9g 1.6g 2.4g クリアなとろみでおいしさそのまま
トロミアップ やさしいとろみ 日清オイリオ 1.0g 2.0g 3.0g 特許製法でダマになりにくく初心者向け
トロミーナ レギュラータイプ ウエルハーモニー 1.0g 2.0g 3.0g 食材や飲料を選ばず安定した粘度

数値(g)は、水またはお茶100mLに対しての使用量目安です。数値が小さいほど、少ない量でとろみがつくことを意味します。ただし少ない量でとろみがつく分、入れすぎるとすぐに濃くなりすぎるため、計量はきちんと行ってください。

💬 専門員のひとこと
どのメーカーも「ダマになりにくい」「溶けやすい」とうたっていますが、実際の溶けやすさは水温や飲み物の種類でも変わります。同じ商品でも、冷たい飲み物と温かい飲み物では溶け方が違うことがあるので、両方試してみてください。
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安いとろみ剤で気をつけたいこと

以前勤めていた施設で、価格の安いとろみ剤を使っていたことがあります。

そのとき、飲み物の味が変わってしまい、下痢をする方が何人かいました。断定はできませんが、とろみ剤が関係していたのではないかと今でも思っています。

安いとろみ剤は溶けにくく、量を多めに入れないととろみがつかないことがあります。その結果、味への影響も大きくなりやすい傾向があります。

⚠ こんな症状があれば見直しを
とろみ剤を変えてから、下痢や便秘、食欲低下などが続く場合は、とろみ剤との相性が悪い可能性があります。自己判断で止めず、まずはケアマネジャーや管理栄養士に相談してください。
💬 専門員のひとこと
高齢の方には、お腹に影響が出にくく、味も変わりにくく、冷たい水でも溶けやすいとろみ剤が向いています。価格だけで選ばず、この3点を基準に選んでみてください。

片栗粉でとろみをつけるのはあり?

今でも片栗粉でとろみをつけている方がいます。

料理に使う分には問題ありません。ただし、飲み物に使うと、味が変わってしまうことがあります。

すべての飲み物で味が悪くなるわけではありません。実際に作って飲んでみると、片栗粉でも違和感のない飲み物と、明らかに味が変わってしまう飲み物があります。心配な方は、少量で一度試してみてください。

💬 専門員のひとこと
片栗粉は冷めると粘度が落ちやすく、時間が経つととろみが弱くなることもあります。市販のとろみ剤は温度が変わっても粘度が安定しやすいので、飲み物には市販のとろみ剤をおすすめしています。

状況別のおすすめとろみ剤

・迷ったらまず試したい方 → つるりんこQuickly(森永乳業クリニコ)
・冷たい飲み物中心の方 → かんたんトロメイク(明治)
・温かいお茶が多い方 → とろみエール(アサヒグループ食品)
・初めてとろみ剤を使う方 → トロミアップ やさしいとろみ(日清オイリオ)
・牛乳や濃厚流動食にとろみをつけたい方 → つるりんこ 牛乳・流動食用(森永乳業クリニコ)
・炭酸飲料にとろみをつけたい方 → つるりんこシュワシュワ(森永乳業クリニコ)
・少ない量で経済的に使いたい方 → トロミーナ プレミアムタイプ(ウエルハーモニー)

💬 専門員のひとこと
どれか1つに決めきれない場合は、少量パックがあるメーカーから試してみてください。大容量を買ってから合わないと気づくと、もったいないです。
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まとめ

とろみの強さは3段階が基準——濃ければ良いわけではありません
今も主流はキサンタンガム系(第三世代)——分類は変わっていません
安いとろみ剤は溶けにくく、味や体調に影響することがある——お腹に影響が出たら見直しを
飲み物のとろみは市販のとろみ剤がおすすめ——片栗粉は料理向き
迷ったら少量パックから試す

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