この記事でわかること
1スリッパが転倒リスクを高める理由——かかとが固定されない・脱げる・底が平ら、の3つが問題。
2今の状態で選ぶ3タイプの選び方——転倒予防重視・安全+楽さ両立・脱ぎ履き重視、あなたに合うのはどれ?
3現場でよく売れているおすすめ7選——施設・病院でも使われている定番から、Amazonで売れている市販品まで。
介護職が選ぶ おすすめの1足
あゆみ オープンフィット(徳武産業)
甲が全開するので履かせやすく、つま先と甲の2ヶ所でフィット感を調整できます。
むくみ・外反母趾の方にも対応(3E〜5E)。片足約120gの軽さ。
自宅用の室内履きに一番おすすめしたい1足です。
家の中でスリッパを履いていて、ヒヤッとしたことはありませんか?
「ちょっとつまずいた」「脱げかけて体勢を崩した」——こうした小さなヒヤリは、転倒の一歩手前です。
スリッパは楽で気軽ですが、かかとが固定されず、滑りやすく、脱げやすい構造が、実は転倒リスクを高めています。
この記事では、福祉用具専門相談員として多くのご家庭で室内履き選びに関わってきた経験から、「どんな室内履きを選べばいいのか」を3つのタイプに分けて解説します。そして、現場と通販で実際によく売れている介護シューズを7つ厳選してご紹介します。
目次
① スリッパが危険な理由
屋内での転倒は、実は屋外よりも多く報告されています。
家の中では「距離が短い」「足元をあまり見ない」「急に立ち上がる」といった動作が繰り返されます。そこに、かかとが固定されていないスリッパが加わると、小さなバランスの崩れがそのまま転倒につながります。
特に注意したいのは次の3つです。
・かかとがない → 足がスリッパの中でズレる → 方向転換でバランスを崩す
・底が平ら → 段差やカーペットの端でつまずく
・脱げやすい → 脱げた瞬間に靴下のまま滑る
研究でも、かかとのある室内履きは脱げやすいスリッパに比べて歩行バランスが改善し、転倒リスクを減らす傾向があることが報告されています。
「でも靴はめんどくさい」——その気持ちはよくわかります。だからこそ、「楽さ」と「安全性」のバランスを考えて選ぶことが大切です。
② 今の状態で選ぶ3タイプ
室内履き選びで大切なのは、「完璧を目指さないこと」です。全部の条件を満たす1足はありません。今の状態と生活に合わせて、何を一番大事にするかを決めるだけで、選びやすくなります。
| タイプA 転倒予防重視 |
タイプB 安全+楽さ両立 |
タイプC 脱ぎ履き重視 |
|
|---|---|---|---|
| こんな方 | 転んでから不安が強くなった方 | 安全も大事だけど毎回が大変だと続かない方 | 歩く距離が短く立ち座りが多い方 |
| かかと | ◎ しっかり固定 | ○ あり(柔らかめ) | △ なし or 柔らかい |
| 脱ぎ履き | △ 少し手間 | ○ マジックテープで楽 | ◎ スポッと履ける |
| おすすめ商品 | 快歩主義 L167RS アスノヴァ介護シューズ |
大人の上履き01 コクホー 介護シューズ |
かかとスポッと チャルパーⅡ オープンフィット |
迷ったらタイプCの「あゆみ オープンフィット」を選んでください。脱ぎ履きの楽さ・むくみ対応・介助者が履かせやすい——この3つを一番バランスよく満たしている商品です。現場でも一番よく提案している1足です。
③ 現場でよく売れているおすすめ7選
施設・病院で実際に使われているものと、AmazonやECで実際によく売れている市販品を合わせて7つ厳選しました。
| 商品名 | 重さ(片足) | 足幅 | 脱ぎ履き | むくみ対応 | 価格帯 |
|---|---|---|---|---|---|
| かかとスポッと 徳武産業 |
約95g | 3E | ◎ | △ | ¥3,300〜 |
| チャルパーⅡ 徳武産業 |
約100g | 3E | ○ | △ | ¥3,300〜 |
| オープンフィット ★ 徳武産業・一番のおすすめ |
約120g | 3E〜5E | ○ | ◎ | ¥3,500〜 |
| 快歩主義 L167RS アサヒシューズ・日本製 |
約165g | 3E | ○ | △ | ¥2,750〜 |
| 大人の上履き01 ムーンスター・日本製 |
約165g | 2E | ◎ | × | ¥2,640 |
| 介護シューズ スリッポン アスノヴァ・新規追加 |
軽量 | 4E | ◎ | ○ | ¥2,000〜 |
| 介護用室内履き コクホー・新規追加 |
軽量 | 3E〜4E | ○ | ○ | ¥2,500〜 |
① あゆみ かかとスポッと(徳武産業)
品番:2239 / 約¥3,300〜3,960 / 片足約95g / 3E / 室内用
手を使わずに立ったまま足を入れるだけで履けるルームシューズです。かかと部分が柔らかい素材で、足を入れた瞬間は沈み込み、歩き出すと自然にかかとが戻ってホールドします。
片足わずか約95gと7選の中で最も軽量。つま先の反り返りでつまずきにくく、靴底も適度なグリップ性があります。
こんな方に:かがむ動作がつらい方・スリッパの気楽さは残したいけどかかとの安定感もほしい方
② あゆみ チャルパーⅡ(徳武産業)
品番:2236 / 約¥3,300〜3,960 / 片足約100g / 3E / 室内用
スリッパの履きやすさとルームシューズのフィット感を両立した1足。かかとが浅めで足入れしやすく、それでいて歩いている最中は脱げにくい構造です。
アーチサポート付きのインソールが付属。取り外し可能で、自分専用の足底板(厚さ5mm程度まで)に交換もできます。
「家事をしていても疲れない」「普段使いにも使っている」とレビューでも高評価。足底板・インソールを使いたい方にも向いています。
③ あゆみ オープンフィット(徳武産業)★一番のおすすめ
品番:2237 / 約¥3,500〜3,960 / 片足約120g / 3E〜5E / 室内用
甲の部分が全開するオープンタイプ。つま先と甲の2ヶ所のマジックテープで足の状態に合わせて細かくフィット感を調整できます。
足囲が3E〜5Eに対応しているのが最大の特徴。外反母趾の方・むくみがある方でもゆったり履けます。甲を全開にして足を入れ、ベルトで留めるだけなので、介助者が履かせる場面でもスムーズです。
こんな方に:足のむくみや外反母趾がある方・包帯や装具を付けたまま履きたい方・介助者が履かせる場面が多い方
1足だけ選ぶならこれ。オープンフィットは「むくみがあっても入る」「介助者が履かせやすい」「自分でも履ける」の3つがそろっていて、一番困らない選択肢です。
④ 快歩主義 L167RS(アサヒシューズ)
約¥2,750〜4,730 / 片足約165g / 3E(インソール外せば4E)/ 室内用 / 日本製
老舗靴メーカーのアサヒシューズが作った室内専用ルームシューズ。介護用品メーカーではなく「靴屋さん」が作っているだけあって、履き心地と見た目の両方にこだわりがあります。
独自の「斜めカット設計」で足指が引っかかりにくく、手を使わなくてもスッと足が入ります。エクスパンセル配合ソールで滑りにくく、制菌加工・速乾仕様。カラーも4色でおしゃれ。
こんな方に:日本製にこだわりたい方・見た目がおしゃれな室内履きがほしい方
⑤ 大人の上履き01(ムーンスター)
約¥2,640 / 片足約165g / 2E / 室内用 / 日本製
「介護シューズっぽくない方がいい」という方にずっと売れ続けているスリッポンタイプ。見た目はシンプルな上履きそのもので、介護感がまったくありません。
足を入れるだけのスリッポン式で脱ぎ履きは非常に楽。メッシュ素材で通気性が良く、銀イオンの抗菌防臭加工付き。丸洗い可能。
デイサービスや施設の上履きとして使っている方も多い。2Eのため足幅が細めの方・標準の方に向いています。
こんな方に:デイサービスや施設で普通の靴として使いたい方・見た目にこだわりたい方
⑥ 介護シューズ スリッポン(アスノヴァ)
約¥2,000〜2,500 / 4E / 室内用
Amazonで売れ筋上位の介護シューズ。4Eと幅広設計で、標準的なむくみにも対応。スリッポン式で脱ぎ履きが楽なのに、かかとまでしっかり包まれるので安定感があります。
あゆみシリーズより価格が低く、「まず試してみたい」「複数の部屋に置いておきたい」という方のコスパ第一選択肢。Amazonレビュー多数で品質も安定しています。
こんな方に:価格を抑えたい方・まず試してみたい方・複数足必要な方
¥2,000台で買えてAmazonでよく売れているのは本物の支持がある証拠。まずこれで試して、もっと細かく合わせたいなら徳武産業の専門品へアップグレードする流れがおすすめです。
⑦ 介護用室内履き(コクホー)
約¥2,500〜3,000 / 3E〜4E / 室内用
コクホーは介護シューズの老舗メーカー。リハビリ施設でもよく使われており、安全性と脱ぎ履きのバランスが取れています。
甲の一部が開いた設計でむくみにも対応しながら、かかとはしっかり包まれる構造。マジックテープで足幅の微調整ができ、装具を付けた状態でも対応できる機種もあります。
こんな方に:リハビリ中の方・施設で使う室内履きを探している方・マジックテープで調整したい方
「リハビリ靴」として知られていますが、自宅の室内履きとしても使えます。むくみがあるけどマジックテープで調整したいという方に向いています。
④ 室内履き選びで失敗しない3つのコツ
コツ①:サイズは「足長」より「足幅」で選ぶ
日本人の高齢者は足幅が広い方が多いです。靴のサイズ(cm)だけで選ぶと、幅がきつくてむくみがひどくなる場合があります。
足囲の表記(3E・4E・5Eなど)を必ず確認してください。むくみがある方は4E以上、外反母趾がある方は5Eに対応したものを選びましょう。
コツ②:「かかとあり」か「かかとなし」かで安全性が変わる
かかとが固定されているだけで、方向転換やトイレへの動線での転倒リスクが大幅に下がります。
「スリッパが楽」という方も、まずかかとが柔らかく踏みつぶせる設計のもの(あゆみシリーズなど)に移行してみてください。スリッパとほぼ同じ感覚で履けて、安全性だけが上がります。
コツ③:「介助者が履かせやすいか」も重要
自宅介護では、介助者がベッドや車いすから移乗した後に室内履きを履かせる場面があります。甲が開くタイプ(オープンフィット・コクホー)は、この場面で圧倒的に楽になります。
本人が「自分で履きたい」のか、「介助者が履かせることが多い」のかによって選ぶべき商品が変わります。
まとめ
✔ 迷ったら「あゆみ オープンフィット」——むくみ対応・介助者が履かせやすい・自分でも履けるの三拍子
✔ コスパ重視なら「アスノヴァ 介護シューズ」(¥2,000台)
✔ 日本製・おしゃれ重視なら「快歩主義 L167RS」か「大人の上履き01」
✔ 足幅は「E数」で選ぶ——むくみがある方は4E以上が安心
✔ 介助者が履かせることが多い方→甲が開くタイプ(オープンフィット・コクホー)
「どれを選べばいいかわからない」「今の状態に合う室内履きを知りたい」——そんなときは、無理に決めなくて大丈夫です。売るためではなく、あなたの生活に合う選び方を一緒に考えます。



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