装具を付けて外出しようとすると、
「普通の靴が入らない」「履けても歩きにくい」「脱ぎ履きが大変」
そんな壁にぶつかる方は少なくありません。
とりあえず大きめの靴を選んだり、
無理に履いて外出した結果、
- 歩くたびに靴の中で足がズレる
- 疲れやすく、外出が億劫になる
- 転倒が怖くなる
という相談を、私は福祉用具の現場で何度も受けてきました。
装具を付けている人の靴選びは、普通の靴選びとは全く違います。
この記事では、
✔ 装具を付けないと外出できない方に向けて
✔ 失敗しやすいポイントを整理し
✔ あなたに合う靴タイプが分かるように
専門員の視点でまとめています。
目次
なぜ装具を付けていると靴選びが難しいのか?
装具靴が難しい理由は、主に3つです。
- 足の形が左右で違う
- 装具の厚み・高さ・素材が影響する
- 脱ぎ履きの動作に制限がある
そのため
「サイズが合えばOK」「履ければOK」
という考え方では、ほぼ失敗します。
大切なのは
“どんな悩みを一番解消したいか”で靴を選ぶことです。
まずはチェック|あなたの靴選びで一番大事なことは?
以下を見ながら、一番近いものをチェックしてみてください。
✅ 歩きやすさ・安定感を最優先したい
- 外出時はしっかり歩きたい
- 靴の中で足や装具がズレるのが不安
- 多少履くのに時間がかかっても問題ない
👉 Aタイプ:安定重視タイプ
✅ 歩きやすさと脱ぎ履き、両方バランス良く欲しい
- 外出先で靴を脱ぐ機会がある
- 履くのも歩くのも、どちらも妥協したくない
- 介助があっても自分でも履けると助かる
👉 Bタイプ:バランスタイプ
✅ 脱ぎ履きを最優先したい
- 片手で靴を履きたい
- できるだけ介助なしで外出したい
- 歩行距離はそれほど長くない
👉 Cタイプ:脱ぎ履き重視タイプ
✅ とにかく楽に履きたい(サンダル可)
- 短時間の外出が中心
- 靴よりも着脱の楽さを重視
- フィット感より手軽さを優先
👉 Dタイプ:簡易外出タイプ
【判定】あなたに合う靴タイプはこれ
🅰 安定重視タイプの方へ
3本ベルトでしっかり固定できる靴がおすすめです。
装具と足を一体化させやすく、歩行時のブレを抑えられます。
👉 歩行距離が長い方・外出頻度が高い方に向いています。
🅱 バランスタイプの方へ
2本ベルトタイプは、
安定感と脱ぎ履きのしやすさのバランスが良い選択です。
👉 外出と日常生活の両立を考える方におすすめ。
🅲 脱ぎ履き重視タイプの方へ
片手でも履きやすい構造の靴が最適です。
ベロが出しやすく、介助なしで履ける設計が重要になります。
※ 金属装具には不向きな場合があるため注意。
🅳 簡易外出タイプの方へ
調整ベルト付きサンダルという選択肢もあります。
ただし、適当に履くとズレやすいため
必ず足裏と靴を合わせて履くことが前提です。

装具靴選びでよくある失敗
- 「とりあえず入った靴」を選ぶ
- 大きさだけで判断する
- 脱ぎ履きのことだけを考える
これらはすべて、
後から歩きにくさや不安につながりやすい選び方です。
迷ったときは、
歩行・脱ぎ履き・装具の種類を一緒に考えることが大切です。
靴以外にも、外出を楽にする選択肢があります
装具靴を探している方の中には、
- 歩行が不安定になってきた
- 外出時の移動全体がつらい
と感じている方も多くいます。
靴とあわせて、
次の記事も参考にしてください。
- ▶ 外出時に役立つ杖の選び方
- ▶ 車いす・移乗補助具の選び方
- ▶ 装具靴のサイズ・測り方の基本
まとめ|装具靴は「悩み別」に選ぶとうまくいく
装具を付けている方の靴選びに、
万人向けの正解はありません。
だからこそ、
- 何を一番優先したいのか
- どこまで自分でできるのか
を整理することで、
あなたに合う靴は必ず見えてきます。
「この靴でいいのかな?」と迷ったときは、
一人で抱え込まず、専門員に相談するのも一つの選択です。



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