介護の現場で見てきた|40〜60代が選びがちな“失敗するベッド”とその理由

ベッド
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介護の現場で働いていると、
「まだ大丈夫だと思って買ったベッドが、数年で使えなくなってしまった」
そんな場面を何度も見てきました。

40〜60代でベッドを買うとき、
多くの方は「今の自分」に合わせて選びます。

でも、年齢とともに体の動きは少しずつ変わります。
起き上がる、立ち上がる――
その“当たり前”が難しくなったとき、
選び方を間違えたベッドは、途端に使いづらくなるのです。

この記事では、
介護の現場で実際に見てきた経験をもとに、
40〜60代が選びがちな「失敗しやすいベッド」と、
後悔しないための考え方をお伝えします。

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40〜60代のベッド選びで、なぜ失敗が起きやすいのか

40〜60代でベッドを買うとき、
多くの方がこう考えます。

  • ベッドだったら何でも良い
  • 高さだけあれば十分
  • 今、使えればそれでいい

この考え方自体は、決して間違いではありません。
でも、福祉用具の現場で見ていると、
この時期のベッド選びが、数年後に大きな差を生むことがとても多いのです。

実際によくあるのが、

「数年前にベッドを買ったばかりなのに、
起き上がりや立ち上がりがつらくなって、
もう使いにくくなってしまった」

というケース。

ベッドが壊れたわけでも、
体が急に悪くなったわけでもありません。

身体の動きが、少し変わっただけ。
それだけで、
「使えるベッド」から
「つらいベッド」に変わってしまうことがあります。

40〜60代のベッド選びで失敗が起きやすい理由は、
今の体だけを基準に選んでしまうことにあります。

実際には、
「ベッドや布団から起き上がるのに時間がかかる」
という悩みから生活が変わっていく方がとても多いです。

▶ ベッド・布団から起き上がるのに時間がかかるようになった方へ

年齢を重ねると、
誰でも少しずつ、

  • 起き上がる動作に時間がかかる
  • 立ち上がるときに支えが欲しくなる
  • ベッドの高さが合わなくなる

といった変化が出てきます。

これは「老化」や「衰え」というより、
ごく自然な体の変化です。

だからこそ、
この変化を知らずにベッドを選んでしまうと、
「まだ使えるのに、使いにくい」
という、もったいない状況が生まれてしまいます。

介護の現場でよく見る「すぐ使えなくなるベッド」

介護の現場で働いていると、
「これを買わなければよかった…」
と後悔されるベッドには、いくつか共通点があります。

どれも、買った当時は問題なく使えていたものばかりです。
だからこそ、あとから困ってしまいます。

ローベッド

ローベッドは見た目がすっきりしていて、
「落ちても安心」「部屋が広く見える」
という理由で選ばれることが多いです。

ですが、年齢とともに
立ち上がる力が少し弱くなってくると、
低さが一気に負担になります。

  • 立ち上がるのに時間がかかる
  • 何かにつかまらないと立てない
  • 毎日の動作がしんどくなる

結果として、
「ベッド自体はまだ新しいのに、使えなくなった」
というケースをよく見てきました。


引き出し付きベッド

収納が多く、便利そうに見える引き出し付きベッド。

ですが実際には、

  • ベッドの下に手すりが置けない
  • 介護用の置き型手すりが使えない
  • 立ち上がる時に足を後ろにひけない

といった制限が出てきます。

“今の暮らし”には便利でも、
“これからの変化”に対応しづらい
のが難点です。


キングサイズ・大型ベッド

ご夫婦で使うために選ばれることも多いキングサイズ。

ただ、介護の場面では

  • ベッドの端に座るのに時間がかかる
  • 介護がしにくい(おむつ交換など)
  • 掴まれる場所が遠い

といった問題が起きやすくなります。

ベッドは大きいほど安心、
とは限りません。


手すり付きの一般ベッド

最初から手すりが付いているベッドは、
一見「将来も安心」に見えます。

ですが、

  • 手すりの位置が固定されている
  • 高さや向きを変えられない
  • 体の変化に合わせて調整できない

ことが多く、
合わなくなった瞬間に使いづらくなります。


電動ベッド(介護視点が入っていないもの)

「どうせなら最初から電動ベッドを」と
選ばれる方もいます。

もちろん、悪い選択ではありません。
ただし問題になるのは、

  • 介護ベッド規格ではない
  • 手すりや福祉用具が合わない
  • 高さ調整の幅が足りない

といったケース。

“電動”であることと
“介護に対応できる”ことは別

という点は、あまり知られていません。


マットレス一体型のベッド

寝心地重視で選ばれることが多いタイプですが、

  • マットレス交換ができない
  • 硬さを変えられない
  • 起き上がりがつらくなっても調整できない

という弱点があります。

体に合わなくなったとき、
逃げ道がないのが一番の問題です。


「失敗」と言われる理由は、ベッド自体ではありません

ここまで読んでいただくと分かる通り、
これらのベッドは「悪い商品」ではありません。

ただ、共通しているのは
体の変化を想定していないこと。

だからこそ、

買ったときは良かったのに、
数年後には使いづらくなる

という結果につながってしまいます。

今は元気でも、体の動きはこう変わっていく

40〜60代でベッドを選ぶとき、
私がお伝えしたいのはとてもシンプルです。

「今の快適さ」だけで選ばず、
少し先の体の変化も想像してみてほしい。

介護の現場では、
「まだ元気なうち」に買ったベッドが、
数年後に使えなくなってしまうケースを
本当にたくさん見てきました。

それは、
その人の選び方が悪かったわけでも、
体の使い方が間違っていたわけでもありません。

介護の視点が、少し足りなかっただけ
なのだと思っています。


まずは「将来も使える通常ベッド」を選ぶ

多くの方は、
最初から介護ベッドを買うわけではありません。

それで良いと思います。

ただし、選ぶなら

  • ベッドの高さを調整できる
  • 手すりを後から設置できる
  • ベッド周りにスペースが取れる

といった、
将来の選択肢を残せるベッドを意識してほしいのです。

「今は使わないから」と切り捨ててしまうと、
あとから対応できなくなります。

まずは「将来も使える通常ベッド」を選ぶ

多くの方は、最初から介護ベッドを買うわけではありませんが、
選ぶときに次のようなベッドは将来も使いやすい基準になります。

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📌 将来に大きく備えたい方に
  せっかく買うなら、将来電動が必要になっても
  買い替える・レンタルしなくても良くなります。

※ それぞれの特徴を知ったうえで選ぶと失敗しにくいです。

ベッドを買い替えなくても、
手すりや補助具で楽になるケースも少なくありません。

ただし、
合わない介護用品は逆に動きにくくなることもあります。

▶ 介護用品の選び方まとめ|失敗しない考え方を整理しました


それでも不安になったら、手すりで調整する

起き上がりや立ち上がりが
少し大変になってきたら、
すぐにベッドを買い替える必要はありません。

まずは、

  • 置き型の手すり
  • ベッド用の後付け手すり

などを使って、
今のベッドを活かす方法を考えることもできます。

「ベッドが悪い」のではなく、
今の体に合わなくなってきただけ
ということも多いからです。

📌 オススメの手すりが知りたい方はこちら


電動ベッドは「必要になってから」で遅くありません

「どうせなら最初から電動ベッドを買った方がいいですか?」
と聞かれることもあります。

答えは、
無理に今、買わなくても大丈夫です。

本当に必要になったタイミングで、
体の状態や生活環境に合ったものを選んだ方が、
結果的に失敗は少なくなります。

(正直に言えば、
介護用品レンタルの立場としては、
“失敗してもらった方が利益になる”こともあります。)

それでも私は、
最初から長く使えるベッドを選んでほしい
と思っています。

それが一番、もったいなくないからです。


「今」ではなく、「これから」を基準にする

40〜60代のベッド選びは、
早すぎるわけでも、遅すぎるわけでもありません。

ちょうど「分かれ道」になる時期です。

  • 今の体
  • 数年後の体
  • そのときの暮らし方

すべてを完璧に予測することはできません。

だからこそ、
「変えられる余地があるかどうか」
を基準に選んでみてください。

起き上がりや立ち上がりが不安になってくると、
室内の移動や外出時の支えも気になり始めます。

▶ 杖を使うのはいつから?迷っている方に伝えたいこと


迷ったときは、一人で抱え込まなくていい

ベッド選びに正解はありません。
でも、失敗を減らし、
“長く使える道具として選ぶ考え方”はあります。

売るためではなく、
あなたの生活と体の変化を見据えた選び方を、
一緒に考えていきたいと思っています。

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