「起き上がるだけで、こんなにしんどかったかな…」
ベッドや布団から起き上がる時、
一度で体を起こせず、何度も動きを止めてしまう。
掴まるところさえあれば立てるけれど、
そこまで体を起こすのがつらい。
そんな変化を感じていませんか?
介護の相談現場でも、
この悩みはとても多く聞かれます。
実はこの状態、
「筋力が落ちたから」だけが原因ではありません。
多くの場合、
✔ 体の使い方
✔ 環境
✔ 道具
が今の状態に合っていないだけ、というケースがほとんどです。
目次
起き上がりがつらくなるのは「よくある変化」
起き上がり動作は、
見た目以上に全身を使っています。
- 腹筋・背筋
- 股関節
- 体幹のバランス
これらが少しずつ弱くなると、
- 反動をつけないと起きられない
- 横向きにはなれるが、そこからがきつい
- 起き上がる途中で疲れて止まってしまう
といった変化が出てきます。
これは老化や病気の進行というより「自然な変化」です。
「立てるのに起き上がれない」理由
よくある誤解が、
「立てるんだから、起き上がりもできるはず」
という考えです。
実は、
起き上がりの方が、立ち上がりよりも負担が大きいことは珍しくありません。
- 腕で引っ張れる支えがない
- 体をひねる動きが不安定
- バランスを取る時間が足りない
こうした条件が重なると、
「掴まれれば立てるのに、そこまでが無理」という状態になります。
まず考えたいのは「やり方」ではなく「環境」
多くの方が、
- 起き上がり方を工夫する
- 頑張って腹筋を使う
ことを先に考えますが、
先に見直すべきは環境です。
例えば、
- 掴める場所がない
- ベッドの高さが合っていない
- 布団が柔らかすぎる
こうした条件では、
誰でも起き上がりにくくなります。
起き上がりを楽にするためにできること(段階的に)
① 掴まれる場所を作る
起き上がりがつらい方の多くは、
「掴めるところがあれば、かなり楽になる」状態です。
- ベッド横の手すり
- 起き上がり補助バー
これだけで、
体を引き起こす負担が大きく減ります。
② ベッド・布団の高さを見直す
- 低すぎる布団
- 沈み込みすぎるマットレス
は、起き上がりを難しくします。
「立ち上がりやすい高さ」と
「起き上がりやすい高さ」は違うため、
今の状態に合っているかを一度確認することが大切です。
③ 起き上がり後の「次の動作」も考える
起き上がれたとしても、
- 夜間にトイレへ行く
- すぐ立ち上がる
- ふらつきが出る
といった不安がある場合、
起き上がりだけ対策しても不十分です。
「まだ大丈夫」と思っている今こそが、整えどき
起き上がりが
「できない」ではなく「つらい」段階の今は、
- 道具の効果が出やすい
- 生活の質が大きく変わりやすい
とても大切なタイミングです。
無理を重ねてから対策するより、
少し楽にする選択をしてみてください。
まとめ|起き上がりは「努力」より「工夫」
起き上がりがつらくなったとき、
必要なのは気合や根性ではありません。
- 掴まれる場所を作る
- 高さや環境を整える
- 生活動線まで含めて考える
これだけで、
毎日の負担は大きく変わります。
「起き上がるのがつらいな」と感じたら、
それは体からのサインかもしれません。



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