どこ行っちゃった!?目を離した隙に出て行ってしまって見つからない…そんな時はGPS一択!

日常生活
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認知症の家内が、私が庭で作業しているときに、外に出て行ってしまって、どこに行ったか分からなくなってしまった。何時間も帰ってこず、結局警察の方に届けてもらった…。もう警察のお世話にはなりたくない。

認知症の方が起こす行動に徘徊(今は一人歩きといいます)というものがあります。

何か目的をもって出かけたものの、家の方向や自分がどこに向かっていたのか、分からなくなってしまって、行くことも帰ることもできなくなります。

このブログでは、そんな可能性がある方に持たせると便利なGPSや、その他の役立つグッズをご紹介しています!

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徘徊とは

徘徊(一人歩き)とは、目的や行き先がはっきりしないまま一人で歩き回ることと、いわれていますが、私は意味があって、出かけられていると思います。

「家族の姿が見えなくて、心細くなってしまい、探しに外に出かけた」

「家に帰ろうと思った(この時の家は幼少期の家のこと)」

「(昔の習慣で)買い物行こうと思った」

「(夜中に起きて)約束の時間に遅刻したと焦って、急いで飛び出してしまった」

など、話を聞くと、何か理由があって出かけられた方がほとんどです。

しかし、認知症には記憶障害や見当識障害(時間や場所が分からなくなる症状)がある方もいます。

出かけたはいいものの、今自分がどこにいるのか、どこに向かっていたのか、どうやって帰るのか分からなくなります。

私が昔迷子になったとき、たぶんこっちだろうと何キロも逆方向に歩いていました。もしかしたら、そんな気持ちでどんどん離れて行ってしまう方もいるかもしれません。

ガソリンスタンドやコンビニ、警察に自分から道が分からなくなったと言える方だと、他の方の力を借りて帰ってこれますが、ほとんどの人が聞けずにどんどん歩いて行ってしまいます。

GPS

外に出かけてしまった場合、探すのは困難です。

そこで使えるのが【GPS】今いる場所を検索できます。

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アプリに登録することで、リアルタイムな場所を検索できます。

ただし、衛星を経由して受信するので、最大5分ほどのロスがあります。

一番のリアルタイムはスマホを持っていれば、それが一番なのですが…。なかなかスマホを持って出かける方は少ないです。

GPSの一番の問題は、【どこにつけるか】です。

鍵につける➡必ず鍵を持っていくか?

上着につける➡その上着を羽織て行くか?

財布につける➡必ず財布を持っていくか?

鞄につける➡その鞄を必ず持っていくか?

答えはNOです。ピンポイントで持って行ってくれない!!


私たち専門相談員は、【靴】につけます。

1足以外は見つからない場所に隠しておく、または処分して、GPSが付いている靴1足だけにします。

なぜ靴かというと、靴は履いていく可能性が高く、また仮に履いていかなくても、靴下や裸足で歩いている人を見かけたら、周りの人が気付いてくれるからです。

パジャマで歩いている人がいたら「大丈夫かな?」と思いますよね!それと同じです。


靴の中敷きの下に埋め込むタイプのGPSもありますが、確かに違和感なく使うことはできます。

ただ、毎回踏んでしまうので、不具合が非常に多いです。

いざというときに使えない危険性がある。

なので、私は足の甲に付ける方をオススメしています!
(最初は違和感ありますが、見慣れると平気になります)

マジックベルトタイプの靴の、ベルトの内側にポケットを作ってそこに入れると見た目は違和感なくなるのでオススメです~✨

出ていく前に気付きたい!

GPSはもう出て行ってしまった人が、どこにいるのか探す道具です。

それよりも先に、玄関から出た瞬間に気付くアイテムがあります。

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こちらは玄関の扉に設置することで、ドアが開いた瞬間に、離れた受信機から音が鳴り、知らせてくれる機器になります。

受信機を手元に置いておき、音が鳴った瞬間に玄関に駆けつければ、外に出ていくのに気付けるという商品です。

GPSと併用して使うのも良いと思います!

地域で見守ってほしい

家族や身内だけで認知症の方を支えるには限界があります。

今、色んな地域で「認知症サポーター」の養成講座を行っており、認知症に対する理解を深める活動に取り組んでいます。

地域みんなで認知症の方を見守ろうという取り組みの一つに【徘徊SOSネットワーク】というものがあります。

ここに登録しておくと、万が一いなくなってしまった場合は、会員の方に当日いなくなった服装の特徴がメールで送られたり、地域放送されたり、地域のみんなが探してくれます。

心強いネットワークの一つなので、自分の地域にはあるのか、どのような感じなのか話だけでも聞いといて良いと思います!

自治体や地域包括支援センターが窓口になっています。

万が一の保険

徘徊(一人歩き)で怖いのが、事故にあってしまうことです。

有名な事件では、2007年12月に愛知県大府市のJR共和駅で発生した事故です。

当時91歳の方が、デイサービスから帰宅した直後、家族の目を離したわずかな隙に外出し、駅構内の線路に立ち入って電車にはねられて死亡しました。

最終的に家族の賠償責任を否定し、鉄道会社の請求は認められませんでしたが、最初に720万の損害賠償が命じられました。

このようなことが起こりうるので、保険に入っておくという手段もあります。

名古屋市では、なごや認知症の人おでかけあんしん保険事業という公的な保険制度があります。

保険料は無料で、賠償責任保険:上限2億円、給付金:上限3,000万円、見舞金:15万円が支給されます。

他にも、令和2年時点で少なくとも60市区町村が公的な保険制度を運用しています。

区役所の福祉課などで確認してみてください。

認知症カフェ

徘徊とは直接的な関係はないかもしれませんが、認知症の方や、その家族の集まりの場である認知症カフェがあります。

同じ経験を持つ人同士の集まりや、愚痴をこぼせる場、何かよい案を教えてもらえる場なので、ぜひ参加してみてもらえたらと思います。

あなたは一人じゃないってことだけ、覚えておいてくださいね!

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