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はじめに|「また足が落ちた…」を繰り返していませんか?
車いすに座っているとき、
足置きから足が落ちてしまうことはありませんか?
- 足が落ちるたびに座り直しが必要
- 体が前にずれて疲れてしまう
- 転倒やケガにつながらないか不安
- 介助する側も毎回直すのが大変
実はこの悩み、車いすを使っている方・ご家族・介助者から
とてもよく相談される内容です。
「姿勢が悪いのかな?」
「我慢するしかないのかな?」
そう思われがちですが、
足が落ちるのには、ちゃんとした原因があります。
この記事では
✔ 足が落ちてしまう理由
✔ 座り直しを減らす考え方
✔ 実際に役立つ対策と道具
を、福祉用具の現場目線でわかりやすく解説します。
なぜ足が落ちてしまうのか(原因)
足の筋力や感覚の変化
- 足を持ち上げる力が弱くなっている
- 自分で「落ちている」ことに気づきにくい
- 片側だけ力が入りにくい(片麻痺など)
このような状態では、
意識していても足は自然と落ちてしまいます。
足置きの高さ・位置が合っていない
- 足置きが低すぎる/高すぎる
- 車いすの調整が合っていない
- かかとが安定していない
足置きや車いすの調整が体に合っていないと、
足は支えられず前に滑りやすくなります。
座面で前に滑っている(前滑り)
- 骨盤が後ろに倒れている
- クッションが合っていない
- 長時間座っているうちに姿勢が崩れる
前滑りが起きると、
結果として 足も一緒に前に落ちてしまう のです。
まず見直したい|道具の前にできること
いきなり道具を増やす前に、
座り方・姿勢を少し見直してみましょう。
足が落ちにくくなるポイント
- 骨盤が立つように深く座る
- 太ももが座面にしっかり乗っているか確認
- 膝・足首が90度前後になる位置に足置きを調整
- 前に滑っていないかを時々チェック
これだけでも、
「前より落ちにくくなった」というケースは多いです。
足が落ちる時に役立つ道具
■ サイドクッション
どんな人に向いている?
- 体が左右に傾きやすい
- 片側の足だけ落ちやすい方
ポイント
体幹や膝の位置が安定すると、
足だけが前に落ちる状態を防ぎやすくなります。
■ 調整できるフットレスト(足置き)
どんな人に向いている?
- 足置きの高さが合っていない
- かかとが浮いてしまう方
ポイント
高さ・角度を合わせることで、
足を「置いていられる」状態を作ります。
■ 足置きベルト
どんな人に向いている?
- 無意識に足が落ちてしまう
- 感覚が鈍く、足の位置がわかりにくい方
ポイント
物理的に足が前へ出るのを防ぐため、
座り直しの回数が大きく減ることがあります。
■ 滑りにくい靴・かかとの安定した靴
どんな人に向いている?
- 靴が脱げやすい
- 足置きで滑ってしまう方
ポイント
靴を変えるだけで改善するケースも意外と多いです。
状態別|こんな時はこの対策を
- 片側だけ落ちる → サイドクッション+姿勢調整
- 両足とも前に出る → フットレスト調整+前滑り対策
- 長時間で落ちる → クッション・ベルト併用
「一つだけ」ではなく、
組み合わせて使うことが改善の近道です。
実際の現場でよくあるケースと改善例
「足が落ちるたびに介助で座り直していた方が、
サイドクッションを入れて体全体の傾きを抑え、
足置きクッションを取り付け、
靴をすべり止めがしっかりしている物に変えたら
ほとんど座り直しが不要になった」
こうしたケースは、決して珍しくありません。
長時間同じ姿勢でいるのに、足がズレない方が危険。
ズレるのは本人が「痛み」を感じている証拠。
座り直しをするか、車いす自体が傾く
チルト・リクライニングタイプに変えるのも
一つの方法です。
それでも不安な時は
車いすへの移乗・座位は、ベッドや立ち上がり動作とも密接に関係します。
▶ ベッドから起き上がるのに時間がかかる方への記事
車いすの乗り心地・安定感を高めたい方はこちらの記事もどうぞ
▶ 前ズレしにくいサイズの調整方法
足が落ちる・座り直しが多い…という状況で、
「これで本当に合っているか不安」という方は、
福祉用具専門相談員の無料相談をご利用ください。
まとめ
- 足が落ちるのは「よくある悩み」
- 姿勢・足置き・道具の組み合わせが大切
- 座り直しを減らすことで安全性も向上
無理に我慢せず、
今の状態に合った対策を選びましょう。



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