「補聴器を買ったけれど、全然聞こえが良くならない」
「買ってみたら合っていないと感じる」
補聴器は高額です。
しかも、1回買って終わりではありません。
実際に、補聴器を購入しても、
・無くしてしまった
・また聞こえにくくなった
・電池を変えるのが大変
という理由で使われなくなってしまうケースを、私は多く見てきました。
この記事では、
補聴器を失敗なく選ぶための考え方を、医療・福祉用具の現場視点でわかりやすく解説します。
目次
補聴器と集音器は何が違うの?
始めに大切なこと。
「補聴器」と「集音器」は、目的も仕組みも違います。
■ 補聴器
医療機器です。
個々の聴力に合わせて調整され、聞き取り能力を改善します。
- 医師による診断後の処方が基本
- 周波数ごとの調整が可能
- 日々の調整・メンテナンスが必要
- 補聴効果が高い
※ 医療保険が利く場合もあります(要耳鼻科受診)
■ 集音器
音を単純に大きくする機器です。
- 会話を大きくする
- テレビ音を拾いやすくする
- 電話音を大きくする
ただし
・雑音も大きくなる
・聞き取りの“質”は補聴器ほど高くない
・長期使用は難しいことがある
という特徴があります。
つまり、
👉 補聴器=聞こえそのものを補う医療機器
👉 集音器=生活音の大きさを補う補助機器
という捉え方が正確です。
なぜネットで買う補聴器はおすすめしないのか?
ネットで買える補聴器は増えています。
でも、私はネットでの補聴器購入をおすすめしません。
その理由は次の通りです。
❌ ① 聴力に合わせた調整ができない
補聴器は、同じ「補聴器」でも
- 周波数ごとの調整
- 聞こえ方のクセ
- 生活シーンごとの設定
が大事です。
これらは 綿密な聴力測定とフィッティングなしではできません。
耳鼻科・補聴器専門店では、
専門スタッフが測定器で細かく聴力を測定し、調整してくれます。
一方、ネット購入では
こうした調整ができないため、効果が出ないケースが多いのです。
❌ ② 継続的なメンテナンスが前提
補聴器は
- 耳垢(みみあか)による故障
- 軽度な不調
- 設定の微調整
- 聞こえの変化に合わせた再調整
など、継続的なメンテナンスが必要です。
専門店で購入すると、こうしたフォローが含まれている場合が多く、
長く快適に使うことができます。
ネットだけで買うと、
故障や不調が出た時に対処できず、
結局使わなくなってしまう可能性が高くなります。
❌ ③ 医療的な診断が重要
聞こえにくさは、
単なる「老化」だけでなく
- 中耳炎
- 耳垢栓塞
- 耳管狭窄
などの病気が隠れていることもあります。
耳鼻科で診察・診断を受けた上で
「補聴器が必要」という判断をされることが理想です。
どこで補聴器を買えばいいのか?
補聴器は
✔ 耳鼻科で診察 → 補聴器専門店で選ぶ か
✔ 補聴器専門店でカウンセリング・フィッティングを受ける
この流れが最も失敗しにくいです。
■ 訪問型補聴器専門店
体の不自由な方や
外出が難しい方にとって理想的なのが
👉 訪問補聴器専門店
です。
専門のスタッフが
・ご自宅で聴力測定
・フィッティング
・調整
・日々の相談
までしてくれるので
安心して使い続けられます。
■ 眼鏡屋での補聴器は「一応できる」程度の可能性も
眼鏡屋さんでも補聴器を扱っている場合がありますが、
その多くは
✔ 補聴器専門スタッフではない
✔ 調整機能や測定機が限られる
✔ 日々のフォロー体制が弱い
というケースをよく見てきました。
結果として、
「お店では聞こえるようになったと思ったのに、家に帰ったらあんまりだった」
という声を多く聞きます。
補聴器を選ぶ際のポイント
補聴器を専門店で選ぶ時のポイントをまとめます。
✔ ポイント①:耳鼻科での診断を受ける
まずは必ず耳鼻科で聴力を測ってもらいます。
「補聴器が必要か」を医師の判断で確認しましょう。
✔ ポイント②:補聴器専門店でフィッティング
測定データをもとに
あなたに合った設定をしてもらいます。
✔ ポイント③:日々のメンテナンス・フォロー体制
長く使うものなので、
故障対応や設定見直しができるお店を選びます。
補聴器を“まず検討するべき人”は?
- 会話の聞き取りに不安がある
- 家族の声が小さく聞こえる
- テレビがいつも大きいと言われる
- 聞き返しが増えた
こうした方は、
まず耳鼻科の診察から始める価値があります。
補聴器と集音器、どっちを選ぶべき?
■ 補聴器
→ 医療機器
→ 個別調整必須
→ 長期的な聞こえ改善
■ 集音器
→ 音を大きくする補助
→ 価格が安い
→ 手軽に試せる
例えば
✔ まだ耳鼻科に行く時間がない
✔ まだ補聴器に踏み切れない
✔ プレゼントで試したい
という場合は、集音器を別記事で確認してください。
まとめ
補聴器は単に音を大きくするものではなく、
あなたの聞こえを医学的に改善する道具です。
ネット購入は
❌ 調整できない
❌ 継続ケアできない
❌ 病気の可能性を見逃す
などのリスクがあり、
「失敗した」「使い続けられない」というケースを生んでしまいます。
補聴器は、必ず
👉 医師の診断 → 専門店で測定・フィッティング
これを経て選びましょう。



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