車に乗り込むのが、
こんなにつらくなるなんて思っていませんでしたか?
足は思うように上がらない。
掴まるところがない。
腰や膝に力を入れても、体が言うことを聞かない。
「もう歳だから…」
「筋力が落ちたんだろうな…」
そんなふうに思いながらも、
車に乗り込むたびに不安やストレスを感じていませんか?
実はこの悩みは、
単に「歳のせい」だけではありません。
・姿勢や動作の順番の問題
・支えのない車の乗り込み動線
・靴・補助具・体幹の使い方
というような、
ちょっとした工夫や道具の選び方で、
ぐっと楽になるケースがたくさんあります。
この記事では、
車の乗り込みが辛い方に向けて、
✔ なぜつらくなるのか
✔ まず見直したいポイント
✔ 安全・快適に乗り込むための道具
をわかりやすく整理してお伝えします。
目次
乗り降りが大変になる原因
車に乗る・降りる動作は、
実は 立ち上がり・方向転換・片足立ち が同時に必要な、
とても難しい動作です。
次のようなことが重なると、負担が一気に増えます。
- 太ももや股関節の動きが小さくなっている
- 体をひねる動作がつらい
- 車の座面が高すぎる・低すぎる
- 掴まれる場所が遠い、または無い
「前はできていたのに…」と感じるのは自然なことです。
まずは見直したい、乗り降りの基本動作
いきなり道具を使う前に、
動作の順番を変えるだけで楽になることもあります。
乗り込むときのポイント
- まずお尻をシートの上に乗せる
- 片足を乗せる
- お尻を深く座り直す
降りるときのポイント
- お尻を端にまで持ってきて浅く座る
- 片足ずつゆっくり降りる
「それでも不安」「怖さが残る」と感じたら、
無理をせず道具を使うサインです。
つかまる場所がなくても安全なサポート器具
アシストグリップ(簡易手すり)
車の座席のヘッドレストに引っ掛けて使う
簡易的な手すりです。
こんな方におすすめ
- 掴まる場所がなく不安
- 立ち上がる時に体がふらつく
メリット
- 工具不要で取り付け可能
- 車内外の移動が安定する
注意点
- 車種によって合わない場合あり
回転クッション
座った状態で体の向きを変えられるクッションです。
こんな方におすすめ
- 体をひねると腰や股関節が痛い
- 足を上げる動作がつらい
メリット
- ひねり動作が減る
- 乗り込みがスムーズになる
注意点
- クッション分、座面が高くなることがある
踏み台・ステップ台
車の高さが原因で足が届かない場合に有効です。
こんな方におすすめ
- 車高が高く足が上がらない
- 降りる時に着地が不安
メリット
- 段差を小さくできる
- 安定した乗り降りが可能
注意点
- ずれにくいものを選ぶ
車種・シート・環境の工夫
道具を使っても不安が残る場合、
車そのものや使い方の見直しが必要なこともあります。
- シート位置を調整する
- 乗り降りしやすい座面の高さを考える
- 外出頻度や介助の有無を見直す
「頑張ればできる」状態を続けると、
転倒やケガにつながることもあります。
他の動作も、少しずつ気になり始めた方へ
車の乗り込みがつらくなったと感じたとき、
実は同時に、他の動作にも小さな変化が出ていることがあります。
「まだ大丈夫」と思っていても、
体は少しずつサインを出していることが多いです。
● 起き上がり・立ち上がりがつらくなってきた方へ
車に乗り込む前の動作として、
「立ち上がる」「体を起こす」動きが欠かせません。
ベッドや布団、低い位置から立ち上がるのがつらくなってきた方は、
まずこの動作から見直してみてください。
● 歩くときに不安を感じ始めた方へ
車までの移動や、
車から降りた後の数歩が不安に感じるようになった場合、
歩行そのものの安定性が下がっている可能性があります。
「まだ杖は早いかな」と感じる方も多いですが、
早めに使うことで転倒を防げるケースも少なくありません。
● 椅子からの立ち上がりがつらいと感じる方へ
車のシートと同じように、
「低い位置から立ち上がる」動作がつらくなってくると、
椅子やソファからの立ち上がりも負担になります。
自宅での動作が気になり始めた方は、
こちらもあわせて確認してみてください。
相談や見直しのすすめ
車の乗り降りは、
体の状態・車種・生活環境によって正解が変わります。
合わない道具を使うことで、
かえって動きづらくなることも少なくありません。
福祉用具の現場では、
「売るため」ではなく
その人に合っているかを一緒に考えています。
一人で悩まず、
必要なときは頼ってください。
まとめ
- 車の乗り降りが大変になるのは珍しいことではない
- 動作の工夫と環境調整で負担は軽減できる
- 無理を続ける前に、道具や相談を活用する
外出を諦める前に、
できる工夫はまだあります。



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