こんにちは!介護用品店で専門相談員しています、るーん工房長です。
皆さん、薬の管理しっかり出来ていますか?飲み忘れはありませんか?
持病や、一時的な病気で、継続的に薬を飲んでいる方は多くいます。60歳以上になると6割の方が薬を飲み続けています。
薬局で薬を処方してもらうと、袋いっぱいに、「あさ・ひる・ゆう」など全部繋がった状態で入っていますよね。食前のものや食後に飲むものもあり、「ご飯食べたあとに飲む」と分かっていても、ついつい忘れることありませんか?(私はよく忘れます)
このブログで、薬を簡単に管理する方法についてご紹介します
カレンダータイプやボックスタイプを活用する
目に見えて飲んだかどうか分かるので飲み忘れを予防する、カレンダータイプやボックスタイプで薬を管理する方法です。
目につく場所に置くことで、薬を忘れずに飲むことができるようになります。カレンダータイプは壁にかけて、ボックスタイプは机の上に置いて管理します。
薬局では簡易的なカレンダーが110円で販売しているので、薬を処方してもらう時にカレンダーの取り扱いがないか聞いてみてください。無ければ、介護用品店に行くと販売しています。
100円ショップで販売しているカレンダー(月間)とボックス(週間)は、薬を飲む回数が1日1回の方用のタイプです。それで十分な方は、まずは100円ショップの物から始めてみましょう。
※100円ショップの商品は細かく入れ替わります
認知症の方は、今日が何曜日だったか、薬飲んだのかが、分からなくなります。
今日は何曜日だ…?飲んだかどうか分からないから、とりあえず水曜日の薬を飲んでおくか…。
この場合、重複して飲んでしまう可能性が高いので、上記のカレンダーでは不十分です。
その場合は、日めくりのカレンダーがオススメです。既製品はあまり無いので、手作りで作る必要があります。
日めくりカレンダーの作り方
私が作った日めくりカレンダーの作り方を紹介します!
上記のカレンダーは、全て100均の材料で作成しています。
【材料】
厚紙…7枚(7日分)、カードホルダー(20ポケットタイプ)…ばらして28枚(4×7日分)、両面テープ、シールタイプのホワイトボード、カードリング(厚紙を留める用)、タブレットスタンド
【手順】
- カードケースを切ってばらし、薬を入れるポケットにしす。認知症の方は「あさ」という文字が「朝」だと、とっさに結びつかないこともあるので、ポケットの裏側に空の画像、表側に「あさ」と書きます。
- 厚紙にシールタイプのホワイトボードと、ポケットを両面テープで貼ります。
- 「月ようび」は油性マジックで書きます。
- これを一週間分作り、穴あけパンチで穴を開けて、カードリングで一週間分まとめます。(そうすると、めくりやすいです)
- 最後に、タブレットスタンドに乗せて、食事をする机に置きます。
ホワイトボードをつけた理由は、認知症の方は何曜日か分からなくなってしまうので、デイサービスは何曜日だったか、ヘルパーさんが来る火曜日はいつなのか分からなくなってしまいます。そうすると、家族に何回も聞いてしまうのです。
今日ってデイサービスの日だった?何時に迎えが来る?
これがあると、自分で見て「そうだ、今日はデイサービスの日だった」と分かることができるので、質問の回数を少なくすることができます。
飲み忘れた薬は重複して飲まないように、「飲み忘れたBOX」を作って管理しましょう。次、薬をもらいに行くときに薬剤師さんに持って行って、破棄するか、次の月の分とするのか、相談してください。
アラームを活用する
設定された時間にアラームがなるグッズを活用することで、薬の飲み忘れを防ぐ方法があります。
お薬DAYアラーム
食事を取る時間がバラバラの方は、大体食べ終わっている時間や、食べる前の時間に設定しましょう。ただ、薬の効果的にも食事の時間は毎日同じ時間にすることが望ましいです。
yottey
スマホを持っている方は、アプリを活用するとコストがかかりません
会員登録が必要となりますが、「yottey」で検索してみてください。
ロボットを活用する
自分では管理が難しい方、カレンダーもボックスも、アラームも効果が無かった方は、他の人に管理してもらう必要があります。介護では、それを看護士さんや介護士さんが管理するケースもありますが、お薬管理ロボットがあります。
人のサービスだと、看護士さん・介護士さんが食事の時間に訪問して、「お薬飲みました?」と声掛け・見守りして服薬管理する方法です
お薬管理ロボットは、販売もしていますが、多くはレンタルもあるので、自分に合うかどうか、まずはレンタルしてみるのも良いでしょう。
くすりコールライト
「くすりコールライト」は時間になるとアラームが鳴り、薬を取ってボタンを押すとアラームが止まります。ボタンを押すと登録したご家族様にメールで通知が行き、飲み忘れを防止できます。
薬を飲んでないとメールが行かないので、その場合はご家族様が「薬飲んでないよ」と電話をかけて気付かせるというロボットになります。
主に、ご家族様が遠方で暮らしていて、薬をちゃんと飲んでいるのかこまめに見に行けない、管理できないという方にオススメです。ただし、薬のセットは一週間ごとにしなければならないので、ある程度ご自身でできて、時々薬を飲むのを忘れてしまう…。という方が対象です。
FUKU助
「FUKU助」はロボットが服薬の時間になると、お知らせしてくれて薬まで出してくれるロボットです。ご家族様はアプリで服薬状況を確認することができ、最大1ヶ月分の薬がセットできます。
決められた時間に、その時飲む薬だけが出るので、飲んだのか忘れることも、何を飲めばいいのか分からなくなることもありません。服薬ロボットの中で、人のサービス並みの最上級のロボットといえるでしょう。
ロボットは他に比べて高額ですが、看護士や介護士など、人のサービスを考えると、決して高額ではありません。出来る限りご自身で管理できるように、サポートする用具も活用してください。
番外編:一包化
色々な病院や科に通っていると、薬の数は増えていき、薬の袋も増えていきます。
薬局のサービスに「一包化」と呼ばれるものがあります。全ての薬を一つの薬局でもらう必要がありますが、その時飲む薬を一つの袋にまとめてもらうサービスです。管理が一段としやすくなります。
一包化は医師の指示があると、医療保険で一包化にしてもらえます。まずは医師に相談を。医師の指示が無くても、実費で一包化してもらうことはできます。(340円~2400円)
自分にあった薬の管理方法を見つけて、飲み忘れや重複が無いように、しっかりと服薬しましょう!
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