家の中で転ばずに歩く方法

歩行関連

皆さん、知っていましたか?

高齢者の方の、家の中での転倒は全体の70%を占め、外での転倒より圧倒的に多いデータが出ています。
また、その中でも「居室」が一番多く、約半数に上ります。

高齢者の住宅内の事故 | 健康長寿ネット
報告されている事故全体の約4割を65歳以上の高齢者が占めている。事故の発生場所は住宅内が最も多く、転落・転倒が主な原因である。本頁では高齢者の住宅内の事故について、住宅内事故の発生場所、発生原因、危害の程度、予防について解説します。

居室での転倒が多いということは、移動時に転倒する可能性が高いということです。何も掴まらずに歩くのが危なくなってきたら、どうすれば転倒せずに移動できるのでしょうか?

<span class="fz-12px">るーん工房長</span>
るーん工房長

お風呂よりも部屋の方が危険がいっぱいです


つたい歩きをする

壁や家具に掴まって歩くことを「つたい歩き」と言います。意識してみると、段差を昇る時、扉を開けるとき、狭い場所を通る時など無意識に壁や家具に掴まっています。

壁が黒くなるほど、その場所を触っているのであれば、手すりを付けることをオススメします。

壁や家具をつたうことでバランスが崩れにくくなります。ふらつきなど無くても、普段からつたって歩くようにすれば、転倒の予防になります。

道具を使う

移動するときに活用できる道具は色々とあります。

つたい歩きは壁や家具があるところでは出来ますが、何も掴まるところが無いのであれば、杖を使いましょう。


シルバーカー、歩行器

物(洗濯物やお茶碗など)を持って歩く方、杖では傾いてしまう方、杖の依存度が高く、杖を持っている手が震える方はシルバーカー歩行器が良いでしょう。

シルバーカーと歩行器は似ているようで全く違うものです。
シルバーカーは、シルバーカー無しでも歩ける方が、買い物の時などに荷物を乗せるためのものです。
歩行器は、歩行器無しで歩くと危険な方用です。体をしっかりと支えてくれます。


歩くこと自体が危ない、又は出来なくなった場合は、車いすでの移動になります。

手すりを設置する

杖を使うことをついつい忘れてしまう方、歩行器を部屋の中で取り回せるほど部屋が広くない方は手すりを設置することをオススメします。

杖や歩行器は自分と一緒に動くので、それだけあれば良いのですが、手すりは各場所に必要で、金額もそちらの方が高くつきます。

けれど、手すりはあれば使うので、杖や歩行器が適さない方は、掴まる場所が無いところに手すりを設置しましょう。

工事で手すりを設置する

取り付けられる場所は限られていますが、壁や床に設置できます。場所を取らないので動線の邪魔になりません。


置き型の手すりを設置する

置き型の手すりは場所を選ばず、空間にも設置することができます。
そのため、動く距離を最短で安全に移動することができます。

這って移動する

立ち上がって歩くことが全てではありません。家の中は楽に安全に移動できるのが一番です。

お尻をズって移動する方法四つん這いになってハイハイで移動する方法もあります。
ただ、これらは身体を傷つける可能性があるので、サポーターを装着することをオススメします。

誰が見てるわけでも無いので、安全に楽に素早く動ければそれで良いのです。

番外編:キャスター付きの椅子

車輪の付いたオフィスチェア、ゲームチェア、デスクチェアなどは、小回りが効いてスピードも出るため、自分で足でこいだり、誰かが後ろから押したりして素早く移動することも出来ます。

※それ用の物では無いので、自己責任でお願いします

自分や家族、家の環境に合った移動方法を探してみてください。

<span class="fz-12px">るーん工房長</span>
るーん工房長

結局、一番は「意識すること」これに勝るものはありません!

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