家での介護、知っている人と知らない人とで大きく分かれる幸せの分岐点

介護用品/専門相談員とは
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このブログでは、家で介護をしている【在宅介護】の方に、これを知っているか知っていないかで、介護が天と地ほど変わることについて紹介しています。

それは、【介護サービスの会社は自由に選べれる】ことです。

詳しく説明していきます!

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選ぶ権利は利用者様、ご家族様にある

何か介護のサービスを受けようと思ったとき、最初に介護認定を受けます。

その後、地域包括支援センターやケアマネージャーと契約を行うことで、介護保険のサービスが使えるようになります。

(デイサービス、ヘルパー、リハビリなど)

その時、ケアマネージャーも、デイサービスもヘルパーも、【紹介】してもらうのが一般的です。

しかし、自分で探して自分にあったサービスを提供している会社を【選ぶ】こともできます。

サービスを提供している会社は多くあります。

「何となく合わないかも…」

「もっと寄り添ってくれるところがいいな」

「詳しく話を聞きたいのに、いつも忙しそうで…」

なんて少しでも疑問を持ったら、変えることをオススメします。

介護も複合型サービスに

現在、介護のサービスを提供する会社も、系列店が増えています。

同じ会社がケアマネージャー(居宅)、デイサービス、ヘルパー、看護士、リハビリ、福祉用具、施設まで、全てを経営しているところも増えてきました。

これにはメリットもあれば、デメリットもあります。

メリット

同じ系列なので、頼みやすく、ちょっとしたお願いがしやすいケースも。

例えば、本当はデイサービスのお迎えは玄関までだが、心配なのでベッドまで送り届けてほしい…などのお願いがしやすい

連携が取りやすい。同じフロアや建物に会社が入っている場合もあるので、同じ利用者様の近況を共有しやすく、何かあればすぐ動くことができます。

家でもう介護ができない!ってなった場合に、系列の施設があれば入りやすいので、何かあった時の心の安心材料になることもあります。

デメリット

本当に、そこのサービスに合っているかどうかは分からないことも。

上から「ヘルパーが必要なら、うちで契約して」と言われているケースが多く、例えばデイサービスの雰囲気が合わなさそうな場合でも、紹介するケースもあります。

また、何もしなくても系列から新しく利用者様が入ってくるので、現状に満足しているところも多く、新しい技術や知識がアップデートされないケースもあります。

難しいところですね

日本人特有の「申し訳なさ」

明らかにサービスに不満があり、会社を変えたいと思っているのに

「今までお世話になったから…」

「言いにくくて…」

など、日本人特有かと思いますが、恩があるので申し訳なく、変更できない方も多くいます。

ですが、変えるときの心苦しさは一時!!

もやもやはずっと!後悔は永遠です!

入院したタイミングで変えれると、一番心苦しくもないので、チャンスではあります

ケアマネージャー以外のサービスを変えたい場合は、担当の地域包括支援センターか、ケアマネージャーに相談すれば、別の事業所を探してくれます。

これは割と気軽に言えると思います。

ケアマネージャーや地域包括支援センターは直接言わなければならないので、心苦しく、言いにくいので、ずるずると最後まできてしまう方も多いです。

その場合、契約書を確認してください。

そこには、その方の上司(管理者)や、相談窓口の電話番号が載ってます。

直接言いにくい場合は、そちらに電話すると対応してもらえます。

他のサービスに聞いてみる

「ここのデイサービスしか知らないから、他がどのような感じなのか分からない…」

という方がほとんどだと思います。

もし、より良いサービスを受けたい、もっと良い介護を受けたい、今も満足しているけど、話だけでも聞いといていいかな?

そんな方は他のサービスの方に聞いてみるのも一つの手です!

他のサービスの方は担当者会議や、サービスの調整などで会うことがあります。

福祉用具は特に他のサービスと関わる機会が多いので、スタッフさんの人柄や雰囲気を分かっているところも多いです。

サービスの質が悪いと感じてしまったのなら、早めに変えた方が良いですが、サービスが悪いわけじゃないけど、人として合う合わないの場合、それも変えた方がいいです。

合う合わないは仕方ないことです。

私たちも、事業所の変更はよくあることではありませんが、たまにありますので、何とも思いません。
(ケアマネージャーさんも上手く言ってくださいます)

合わないからという変更なら仕方ありませんが、サービスの質が…ということであれば、反省しなければいけませんね

どうやって合う事業所を見つける?

正直、これが一番難しいです。

やってほしいサービスや、人柄が決まっていれば、ハートページで上から順番にかけ続けた方もいらっしゃいます。

雰囲気の確認や、話を聞きに、事業所まで行かれた方もいらっしゃいます。

しかし、ほとんどの方はそこまでの行動力は厳しいと思うので、ケアマネージャー以外の事業所ならケアマネージャーさんに紹介してもらう。

ケアマネージャーであれば、その事業所の上司の方や、他のサービス、市役所の高齢福祉課、地域包括支援センターなどに聞いてみてください。

自分の体験

私が、事業所選びを後悔してほしくない理由は、自分の実体験にあります。

私は祖父が離れた場所に住んでいて、自分で支援ができませんでした。

幸い、ケアマネさんや訪問看護の方はとても良い事業所さんがついてくれて、祖母から話を聞いて安心していたのですが…。

福祉用具も入っていたので、使っている道具や、使っている様子の写真を送ってもらいました。

祖母は写真を送るということが出来なかったので、母が行ったときに写真を撮ってもらったので、福祉用具が入ってから3ヶ月は経っていました。

写真を見て、驚愕。

ありえない福祉用具が入っていました。

祖父は右足が悪く、右足を曲げられませんでした。

なのに、両足を曲げれない車いすが入っていました。

こんな漕ぎにくい状態で3ヶ月も放置してしまっていたのかと、泣けてきました。

この福祉用具の担当の方は、身体の構造について何も理解していない。

長座の姿勢でいることは、太もものハムストリングスをずっと伸ばしている状態になり、前のめりになりにくく、姿勢がふんぞり返ります。

そのため、手で漕ぎにくく、本来は片足は漕げれたのに、手だけで漕がなければならない。

祖父は必死にベッドからトイレまで車いすで移動していました。

私はすぐにケアマネさんに連絡して、福祉用具を変えてほしいとお願いしました。

こちらで探した信頼のある福祉用具の方に頼み、変更している最中に入院。

そのまま帰らぬ人となりました。

もし、最初からちゃんと知識のある福祉用具の人が担当していたら。

もっと楽にトイレまで動けれていたら。

祖父はもっと長生きできたのではないか。

私はずっと後悔しています。

私が講演で聞いた言葉で、心の中に残っている言葉があります。

「医療は直接人を救えるし、殺してしまう。介護は間接的に救えるし、殺してしまう」

その通りだと思います。

だから、皆さんに後悔してほしくない。

事業所はいつでも変更できます。思い立ったその時に、行動を!



人生最後の生活をサポートしてくれる事業所です。モヤモヤだけはせずに、後悔しない選択をしてください✨

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