ポータブルトイレはバケツの中に排泄をし、それをトイレに流すことで使用します。
2005年に初めてラップ式のポータブルトイレが発売され、今では色々なメーカーが販売しています。
実際に使われている方の感想や使用感、バケツとの違いをまとめましたので、ラップ式を購入するか迷っている方の参考になればと思います。
ラップ式のポータブルトイレって?
まずラップ式とは、バケツを使用しないポータブルトイレです。
バケツの代わりにフィルムカセットをセットし、そこに凝固剤を入れ、排泄します。
排泄が終わるとリモコンでスタートボタンを押し、ヒーターが温められます。
温めが完了したら、フィルムの入り口が熱圧着され、密閉され、切り離されます。
切り離されたフィルムはポータブルトイレの下からぽとっと落ちてくるので、可燃ごみに捨てれば完了です。

つまり、誰にも排せつ物を見られることなく、トイレにバケツを運ぶことなく、排せつ物が処理できるものです。
対象者
ラップ式をオススメする方は、
①バケツの処理が大変そうな方
老々介護や力が弱い方は、バケツを持ってトイレまで運ぶ作業が重労働です。
日中介護者がおらず、捨てにいくことが出来ない方にもオススメです。
②排せつ物を見たくない、見せたくない方
旦那さんの排せつ物を見たくない、お母さんの排せつ物を見たくないというのはよくある感情です。
また逆に自分の排せつ物を見られたくないという方も多くいらっしゃいます。
例え介護士さんにバケツの処理をお願いしていても「見られたくない」という方もいますので、人間の尊厳として大事にしたいところです。
③臭いに敏感な方
バケツの中で排泄をすると、トイレに流すまではポータブルトイレの中に排せつ物が残っている状態になります。
部屋の臭いに敏感な方も、ラップ式がオススメです。
オススメできない方
オススメできる方もいれば、できない方もいます。
①金銭的に厳しい方
ラップ式は通常のポータブルトイレよりも高価です。
毎日大変でも安い方が良いという方にはオススメできません。
フィルムカセットや凝固剤も使用する限りコストはかかってきます。
②ゴミ捨てが大変な方
ラップ式はトイレに排せつ物を流さない分、ラップされた排せつ物が可燃ごみとして溜まります。
凝固剤で尿を固めるので、重さも溜まるとなかなかの重さになります。
単純計算で高齢者の1日の尿量が1000ml~1200mlで、便量が150g~200g。
1日1400gとして可燃ごみが週2のため、4日分溜まります。
5.6kgゴミとして溜まります。

ゴミ捨てが重くてできない場合は、介護士に頼んだり、区や市のサービスを使うこともできます。
金額
バケツタイプとラップ式タイプを比較してみます。
ラップ式 | バケツ式 | |
購入価格(2025年) | 144,650円 | 34,100円 |
介護認定を受けている方で 1割負担だと | 54,650円 | 3,410円 |
一ヶ月のランニングコスト (1日に5回として) | 約9,075円 | 水道代約150円 |

毎回ラップするのではく、1日1回ラップして工夫されている方もいます。その場合のランニングコストは月1,815円です。
上の比較表は同じタイプのポータブルトイレで作成しましたが、ラップ式にも安いものはあります。
こちらはフィルムカセット(2,420円)と凝固剤(1,210円)もセットになっていますが、このラップポン・オーブは定価が99,880円なので、介護保険を使って購入すれば1割の方で9,988円で購入することができます。

カセットフィルムと凝固剤は介護保険対象外なので、毎回実費での購入になあります
実際使った感想
私が販売して、実際に使われた方の感想です。

自分が何回トイレに行ったか、どのくらいの量が出たのか目で見て分かるから、記録を付けるのにとても良いです。

娘が日中いないので、旦那のバケツを私がトイレまで運んでいましたが、自分も歩くのに不安定になってきたので、娘が帰ってからお願いしていました。部屋の臭いが気になっていましたが、ラップ式に変えてからは私が掃除できています。ゴミ捨ては娘に頼んでいます。

母も自分もお互い排せつ物を見るのは嫌だったので、なかなかポータブルトイレを買う気にはなれませんでしたが、トイレまでの移動が間に合わなくなってきたので購入しました。処理が全く苦じゃないので、お互い助かっています。母も自分で可燃ごみに入れることができています。

施設に入る前に購入しましたが、施設に入ってそのまま使おうとしたら、尿や便の状態を見たいからバケツに変えてくれと言われました。バケツも別で購入できて良かったです。でも、勿体なかった気がします。

排泄したらボタンを押すことをついつい忘れてしまい、そのままため込んでしまい、何度も溢れかえってしまいました。
ラップ式が合う人と合わない人がいるので、よく考えましょう。
メーカー
最後に、ラップ式を出しているメーカーです。
代表的なのが
日本セーフティー
先ほど出した最も安いラップ式「ラップポン・オーブ」の会社です。
他にも「ラップポン・プリート」は家具調タイプで、見た目もとてもオシャレです。
蓋の色がパステルカラーだったり、木目もダーク色なので、オシャレでありながら、落ち着いた色合いで人気の商品になります。
肘置きが跳ね上がるので、乗り移りも楽にできます。
アロン化成
アロン化成は2種類だしており、家具調と樹脂製それぞれあります。
家具調セレクトは、肘置きが跳ね上げタイプと跳ね上がらないタイプがあります。
らくゾウくんは樹脂製のラップ式です。
ポータブルトイレのあらゆる機能がほとんどついているので、大体の人に合うでしょう。
パナソニック
パナソニックが出したラップ式は、レンタルの手すりと併用して使うタイプです。
ベッド周りで自分の好きなように手すり(肘置き)をカスタマイズできます。
手すりは購入もできますが、色々な種類があるのでレンタルした方が良いです。
もしも私が自分や家族に買うなら
今、私が自分や家族に買うなら…
「ラップポン・プリート」の暖房便座タイプですね!
色はダークブラウンがいいです。
ただ、ポータブルトイレは世代や移り変わりが早いので、その時々で良いものを選びましょう。廃盤になるのも早いです。
コメント