この記事でわかること
見守りサービスの3つのタイプと特徴
訪問型・センサー型・カメラ型。それぞれのメリットとデメリットを整理します。
あなたに合うタイプの選び方
「毎日確認したい」「異常時だけ知りたい」「誰かに会ってほしい」。目的別に最適なタイプが変わります。
緊急時に「鍵が開けられない」問題の対策
現場で実際に経験した「鍵が開かなくて助けが遅れた」ケースと、その対策をお伝えします。
介護職として伝えたいこと
一人暮らしの利用者さんが倒れているのに、鍵が開けられず助けが遅れた経験があります。あの時、遠隔で鍵を開けられる仕組みがあれば、もっと早く対応できたはずです。見守りサービスは「何かあった後」ではなく「何かある前」に始めてほしいと強く思っています。
カメラ+センサー+スマートロックが一体になったサービス
MANOMA(マノマ)親の見守りセット
ソニー提供。スマホで映像確認・会話・鍵の遠隔操作が可能。セコム駆けつけにも対応
目次
① なぜ見守りサービスが必要なのか
一人暮らしの方や、家族と離れて暮らす方の場合、介護保険のサービスを使っていても24時間見守れるわけではありません。
誰かと一緒に暮らしていれば、すぐに異変に気付けます。しかし一人暮らしの方は発見が圧倒的に遅れます。残念ながら、亡くなった後に発見されるケースも少なくありません。
完全独居で家族も親戚もいない方は仕方ないかもしれませんが、家族が遠方に住んでいて一緒に暮らしていない場合は、まだ早くに発見できる可能性があります。
特に脳梗塞や心筋梗塞など、早く発見さえできれば助かる病気もあります。異変を早く見つけ、すぐに病院へ連れていくために、最も活用できるのが見守りサービスです。
一人暮らしや老夫婦で暮らしている方には、見守りサービスをぜひ付けてほしい。その「予防」が多くの命や生活を助けることになると思うからです。
② 見守りサービスの3つのタイプ
訪問型(郵便局・配食弁当・民生委員)

訪問型サービスとは、専任のスタッフが定期的に高齢者宅を訪問してくれるサービスです。
直接様子を確認できるので、異変に気付きやすいです。
郵便局
月に1回、30分程度、郵便局員が直接訪問して見守りするサービスです。
毎日の安否確認の電話や、駆け付けサービスもオプションで付けられます。
(まだ介護保険サービスを使っていない方にオススメ)
民生委員
民生委員は、地域の見守りをしてくれているボランティアです。地域での孤立を防ぐために、お一人暮らしや、高齢者の方のご自宅を見回り、訪問や電話連絡を行ってくれています。
現在、民生委員の数が不足しており、手厚い地域とそもそもいない地域があるので、民生委員さんだけに頼るのは得策ではありません。
配食弁当
配食弁当は、お弁当を手渡しで届けることで安否を確認し、様子を確認してくれるサービスです。1日に二回(昼・夜)や、週に3回、週に1回など、見守りの頻度を自由に設定できます。
センサー型(まもりこ・ハローライト・みまもり電池)

センサー型とは、家にセンサーを設置し、長時間動きを検知しなかったり、いつもと違う異常を検知したときに、ご家族に連絡が入るサービスです。
まだお元気ではあるけれど、念のため見守っておきたい——そんな段階の方にちょうどいい見守り方です。
まもりこ
まもりこは冷蔵庫にセンサーを設置し、一定時間冷蔵庫の開閉が無い場合、ご家族様に連絡が入るサービスです。
ハローライト訪問プラン
クロネコヤマトは、「クロネコ見守りサービス ハローライト訪問プラン」を提供しています。
電球をハローライトに交換し、その電球が1日オンオフにならなかったらメールにて連絡があります。
ご家族が見に行けない場合は、クロネコヤマトのスタッフが確認に伺います。
みまもり電池
みまもり電池は、テレビのリモコンや、エアコンのリモコン、ラジオなど電池を使う電子機器の電池を入れ替えるだけで、スイッチのオンオフがアプリで確認できます。
カメラ型(みてるちゃん)

カメラを設置することで、遠方からでも家の中の様子を見ることができます。最も確実に様子を見ることが出来ますが、プライバシーには欠けます。
みてるちゃん たまご
カメラの機能はどの製品も似ていますが、接続設定が難しいものが多いです。
「みてるちゃん たまご」はWi-Fiがあれば簡単に接続できました。私も重宝しています。
双方通話もできるので、何かあれば電話ボタンを長押しで通話できます。
③ どのタイプを選ぶべきか?
| 比較項目 | 訪問型 | センサー型 | カメラ型 |
|---|---|---|---|
| こんな方向け | 定期的に誰かに 会ってほしい |
異常があったときだけ 知りたい |
毎日の様子を 確認したい |
| 見守りの方法 | スタッフが直接訪問 | センサーが動きや 利用状況を検知 |
カメラ映像を スマホで確認 |
| 異変の発見 | 訪問時のみ (週1〜月1回程度) |
異常があれば 自動で通知 |
リアルタイムで 確認できる |
| プライバシー | ◎ 守られる | ◎ 守られる | △ 映像を見られる 抵抗感がある方も |
| 緊急時の対応 | × 訪問日以外は 対応できない |
△ 通知は届くが 駆けつけは別途 |
△ 映像で気づけるが 駆けつけは別途 |
| 初期費用の目安 | 無料〜少額 | 数千円〜約1万円 | 約3,000円〜 |
| 月額費用の目安 | 無料〜約2,500円 | 無料(買い切り) 〜月額数百円 |
無料(買い切り) 〜月額数百円 |
| 代表的なサービス | 郵便局・配食弁当 民生委員 |
まもりこ ハローライト みまもり電池 |
みてるちゃん |
💡 介護職からのアドバイス
どれか1つだけでは不安が残ります。「センサーで普段の異変を検知 + カメラで状況を確認 + 駆けつけサービス」の組み合わせが一番安心です。
この3つを全てカバーできるのが、次の章で紹介するMANOMAです。
④ 介護職として一番おすすめしたい方法
私も見守りについては多くの相談を受けてきたので、たくさん調べました。
その方の状況に合わせてレベルがありますが、私が一番おすすめしたい見守りの考え方はこうです。
普段はセンサーで異変を検知し、何かあればカメラで状況を確認する。カメラがないと、通知が来るたびに駆けつけなければなりません。そして、すぐに駆けつけられない方は、駆けつけサービスも追加しておく。
この「センサー+カメラ+駆けつけ」の3つを組み合わせるのが、一番安心できる見守りの形です。
そして、これら全てに対応できるのがMANOMAというサービスです。必要な機能だけを選んで追加できるので、ご家族の状況に合った見守りができます。
・トイレや冷蔵庫に付ける開閉センサー(見守り)
・声掛けできるカメラ(見守り)
・温度感知でエアコンの遠隔操作(熱中症対策)
・セコムのかけつけサービス(駆け付け)
・スマートロックを使いスマホで鍵の開け閉め(駆け付け)
・Wi-Fiの環境が無ければWi-Fiの設置
・これらの初期設定
見守りサービスのありとあらゆるサービスを選択できます。
忙しくてなかなか見守りサービスの設置に行けない方や、デジタルが苦手で設定が不安な方に、初期設定のサービスまで付けられるところが他の見守りサービスとは違うところです。
⑤ 緊急時に鍵を開ける問題
以前、部屋の中で倒れた方がいて、近所の方が発見しました。玄関は鍵がかかっていたため、ベランダの窓を壊して助けに入ったそうです。
その方は一命を取り留めましたが、問題はその後でした。緊急時に近所の方や緊急隊が窓や扉を割って助けてくれた場合、破損した部分の修理費は保険の対象外になることがあります。ベランダの窓ガラスの弁償を誰がするのかで、大揉めになりました。
救急隊の方も、玄関扉しか入り口がない場合はこうしたトラブルを避けるため、無理にこじ開けることができないそうです。家族や大家さんが駆けつけるのを待つしかありません。
私も一人暮らしなので、この鍵の問題は他人事ではありません。
対策としては、大きく2つあります。
【対策①】キーボックスを使う
最も手軽な方法は、キーボックスに鍵を入れて、信頼できる方に暗証番号を伝えておくことです。介護の現場では、ほとんどの方がこの方法を取っています。倒れているのを発見することが多いのは、介護サービスを使っている方でヘルパーさんが訪問した時です。
ただし、近年は犯罪も増えており、キーボックスの暗証番号を外部に預けることに不安を感じるご家族も多いはずです。
【対策②】スマートロックを使う
デジタルに抵抗がない方には、遠隔で鍵を開けられるスマートロックをおすすめします。スマートロックは鍵の形状によって取り付けられるかどうかが変わるので、購入前によく確認してください。
「SESAME(セサミ)」は、合いかぎをQRコードで共有できます。家族の中には日中働いていて、すぐ電話に出られない方もいるでしょう。何人かに連絡できるようにしておけば、誰かしら連絡がついて鍵を開けることができれば安心です。
なお、MANOMAにもスマートロック機能が含まれています。見守りサービスと鍵の遠隔操作を一つにまとめたい方は、MANOMAで両方をカバーするのも一つの方法です。
まとめ
見守りサービスには「訪問型」「センサー型」「カメラ型」の3つのタイプがあり、それぞれメリット・デメリットがあります。
大切なのは、どれか1つに頼るのではなく、組み合わせて使うことです。
普段はセンサーで異変を察知し、何かあればカメラで確認。いざというときは駆けつけサービスで対応する。この3つが揃えば、離れて暮らしていても安心感がまったく違います。
そして緊急時に「鍵が開けられない」問題は、スマートロックやキーボックスで事前に備えておくことが重要です。
見守りサービスは「何かあった後」ではなく「何かある前」に始めるもの。少しでも不安を感じたら、まずは情報を集めることから始めてみてください。
介護職として伝えたいこと
「まだ元気だから大丈夫」と思っている方がほとんどです。でも、いざという時に一番後悔するのは「もっと早く始めていれば」ということ。ご家族の安心のためにも、元気なうちから見守りの仕組みを整えておくことをおすすめします。



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