薬の飲み忘れを防ぐヒント

医療・施設

こんにちは!介護用品店で専門相談員しています、介護用品ヲタクです!

薬局で薬を処方してもらうと、袋いっぱいに、「あさ・ひる・ゆう」など全部繋がった状態で入っていますよね。食前のものや食後に飲むものもあり、「ご飯食べたあとに飲む」と分かっていても、ついつい忘れることありませんか?(私はよく忘れます)

このブログでは、薬を飲み忘れなくする方法をご紹介しています。

カレンダータイプやボックスタイプを活用する

目に見えて飲んだかどうか分かるので飲み忘れを予防する、カレンダータイプボックスタイプで薬を管理する方法です。

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目につく場所に置くことで、薬を忘れずに飲むことができるようになります。カレンダータイプは壁にかけて、ボックスタイプは机の上に置いて管理します。

処方箋を取り扱う薬局では簡易的なカレンダーが110円で販売しているので、薬を処方してもらう時にカレンダーの取り扱いがないか聞いてみてください。無ければ、介護用品店に行くと販売しています。

ボックスタイプはあまり種類がありませんが、カレンダータイプは、下に大きめのポケットがあるタイプがオススメです。塗り薬や、頓服などの症状がひどい時のみ飲む薬を入れるスペースがあると、より管理しやすいからです。

☟オススメのカレンダータイプとボックスタイプ

100円ショップで販売しているカレンダー(月間)とボックス(週間)は、薬を飲む回数が1日1回の方には使えます。

※100円ショップの商品は細かく入れ替わります



また、認知症の方は今日が何曜日だったか、薬飲んだのかが、分からなくなります

お客様
お客様

今日は何曜日だ…?飲んだかどうか分からないから、とりあえず水曜日の薬を飲んでおくか…。

この場合、重複して飲んでしまう可能性が高いので、上記のカレンダーでは不十分です。

その場合は、日めくりのカレンダーがオススメです。既製品はあまり無いので、手作りで作る必要があります。

日めくりカレンダーの作り方

私が作った日めくりカレンダーの作り方を紹介します!

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上記のカレンダーは、全て100均の材料で作成しています。

材料

厚紙…7枚(7日分)、カードホルダー(20ポケットタイプ)…ばらして28枚(4×7日分)、両面テープ、シールタイプのホワイトボード、カードリング(厚紙を留める用)、タブレットスタンド

【手順】

  • カードケースを切ってばらし、薬を入れるポケットにしす。認知症の方は「あさ」という文字が「朝」だと、とっさに結びつかないこともあるので、ポケットの裏側に空の画像、表側に「あさ」と書きます。
  • 厚紙にシールタイプのホワイトボードと、ポケットを両面テープで貼ります。
  • 「月ようび」は油性マジックで書きます。
  • これを一週間分作り、穴あけパンチで穴を開けて、カードリングで一週間分まとめます。(そうすると、めくりやすいです)
  • 最後に、タブレットスタンドに乗せて、食事をする机に置きます。

ホワイトボードをつけた理由は、認知症の方は何曜日か分からなくなってしまうので、デイサービスは何曜日だったか、ヘルパーさんが来る火曜日はいつなのか分からなくなってしまいます。そうすると、家族に何回も聞いてしまうのです。

お客様
お客様

今日ってデイサービスの日だった?何時に迎えが来る?

これがあると、自分で見て「そうだ、今日はデイサービスの日だった」と分かることができるので、質問の回数を少なくすることができます。

飲み忘れた薬は重複して飲まないように、「飲み忘れたBOX」を作って管理しましょう。次、薬をもらいに行くときに薬剤師さんに持って行って、破棄するか、次の月の分とするのか、相談してください。

アラームを活用する

設定された時間にアラームがなるグッズを活用することで、薬の飲み忘れを防ぐ方法があります。

お薬DAYアラーム

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食後の薬があり、食事を摂る時間がバラバラな方だと、「アラームなんか意味ないんじゃ…?」と思いがちですが、アラームが鳴ったら薬を手に取ることを習慣付けましょう。

薬を手に取り、食後はそのまま飲めばいいですし、食前の場合は、取ってそのまま机に置いておくと飲み忘れが減ります!

yottey

スマホを持っている方は、アプリを活用するとコストがかかりません

会員登録が必要となりますが、「yottey」で検索してみてください。

yottey® (ヨッティ) | スケジュール管理を支援する日めくりカレンダーアプリ

ロボットを活用する

自分では管理が難しい方、カレンダーもボックスも、アラームも効果が無かった方は、他の人に管理してもらう必要があります。介護では、それをご家族様や、看護士さんや介護士さんが管理するケースもありますが、お薬管理ロボットがあります。

人のサービスだと、看護士さん・介護士さんが食事の時間に訪問して、「お薬飲みました?」と声掛け・見守りして服薬管理する方法です。遠方に暮らしている方だと、ご家族様が毎食後に「薬飲んだ?」と電話している家もあります。

お薬管理ロボットは、販売もしていますが、多くはレンタルもあるので、自分に合うかどうか、まずはレンタルしてみるのも良いでしょう。

くすりコールライト

「くすりコールライト」は時間になるとアラームが鳴り、薬を取ってボタンを押すとアラームが止まります。ボタンを押すと登録したご家族様にメールで通知が行き、飲み忘れを防止できます。

薬を飲んでないとメールが行かないので、その場合はご家族様が「薬飲んでないよ」と電話をかけて気付かせるというロボットになります。

主に、ご家族様が遠方で暮らしていて、薬をちゃんと飲んでいるのかこまめに見に行けない、管理できないという方にオススメです。ただし、薬のセットは一週間ごとにしなければならないので、ある程度ご自身でできて、時々薬を飲むのを忘れてしまう…。という方が対象です。(又は、看護士さんや薬局が週に一回薬のセットに来れる方向け)

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FUKU助

「FUKU助」はロボットが服薬の時間になると、お知らせしてくれて薬まで出してくれるロボットです。ご家族様はアプリで服薬状況を確認することができ、最大1ヶ月分の薬がセットできます。

決められた時間に、その時飲む薬だけが出るので、飲んだのか忘れることも、何を飲めばいいのか分からなくなることもありません。服薬ロボットの中で、人のサービス並みの最上級のロボットといえるでしょう。

見守り服薬支援ロボット「FUKU助」
「FUKU助」公式サイト。FUKU助は見守り機能付きの服薬支援ロボットです。 設定した時刻に薬を出してくれるので、薬の飲み忘れ・飲み間違いの防止に効果的です。 在宅で暮らす高齢者の服薬介助や見守りに、ぜひご活用ください。

ロボットは他に比べて高額ですが、看護士や介護士など、人のサービスを考えると、決して高額ではありません。出来る限りご自身で管理できるように、サポートする用具も活用してください。

番外編:一包化

色々な病院や科に通っていると、薬の数は増えていき、薬の袋も増えていきます。

薬局のサービスに「一包化」と呼ばれるものがあります。全ての薬を一つの薬局でもらう必要がありますが、その時飲む薬を一つの袋にまとめてもらうサービスです。管理が一段としやすくなります。

一包化 イラスト

一包化は医師の指示があると、医療保険で一包化にしてもらえます。まずは医師に相談を。医師の指示が無くても、実費で一包化してもらうことはできます。(340円~2400円)

自分にあった薬の管理方法を見つけて、飲み忘れや重複が無いように、しっかりと服薬しましょう!

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