装具を付けて生活している方にとって、
「靴が合わない」「せっかく買ったのに履けなかった」という経験は少なくありません。
サイズ表どおりに選んだはずなのに、
- 装具が入らない
- マジックテープが届かない
- 片足だけきつい
こうしたトラブルはとても多く、実は測り方に原因があることがほとんどです。
この記事では、
男女共通で使える「装具対応靴・サンダルの正しい測り方」を、
ご自宅でできる方法で分かりやすく解説します。
目次
なぜ「普通の靴の測り方」ではダメなのか
一般的な靴選びは、
「足の長さ(cm)」だけを基準にすることが多いですが、
装具を使用している場合はそれだけでは不十分です。
装具を付けることで、主に次の3点が大きく変わります。
- 足の幅
- 甲や足首の高さ
- 靴の履き口の開きやすさ
このポイントを確認せずに選ぶと、
「サイズは合っているのに履けない」という結果になってしまいます。
装具が入ることで変わる3つのポイント
- 幅
- 高さ
- 履き口
測る前に準備するもの(家でOK)
特別な道具は必要ありません。
- A4用紙(またはメモ用紙)
- ペン
- メジャー(なければ定規)
- 実際に使用している装具
- 普段履いている靴下
※ 必ず左右両足を測るようにしましょう。
足の計測方法
誰かに測ってもらう場合は立った状態で
自分で測る場合は座った状態で測ります。
装具や普段着用している靴下を履きます。
膝や足首が90度になるように
紙の上でかかとをしっかりと地面に着けます。
足の長さ(足長)
- かかとから一番長い指の先まで
- 紙の上に足を乗せて輪郭を取ると分かりやすい
足の幅(足囲の目安)
- 親指の付け根から小指の付け根までの一番広い部分
メジャーが無ければ、紐で足囲を測り、
その後、定規で測るとサイズが分かります。
左右でサイズが違う場合は、
片足ずつ販売している靴を選びましょう。
【最重要】装具を付けた状態で測るポイント
① 装具込みでの「幅」
- 装具+足で一番出っ張る部分
- マジックテープが閉まるか
② 高さ(甲・足首・ベルト位置)
- ベルトが届くか
- 面ファスナーが余るか/足りないか
③ 履き口の開きやすさ
- 上からガバっと開くタイプが有利
- ここで比較記事の靴を軽く想起させる
よくある失敗例(現場目線)
- サイズだけ大きくした
- 片足基準で両足買った
- 「履けた=合っている」と思った
靴は履けるかどうかではなく、安心して使えるかどうかが重要です。
自分で測っても不安なときは
- 装具の種類や変形がある場合
- 写真だけでは判断が難しいケース
「測ってみたけれど、これで合っているのか分からない」
「装具と靴の相性を一度見てほしい」
そんなときは、無理に一人で判断せず、
福祉用具専門相談員が無料でご相談をお受けしています。
まとめ|測ってから選ぶが失敗しない近道
- 装具対応靴は「測ってから選ぶ」が基本
- 足だけでなく、装具込みで確認する
- 不安な場合は相談する
このあと、
装具対応靴・サンダルの比較記事を見ることで、
ご自身に合った一足が見つけやすくなります。
専門相談員が使用している計測グッズ
福祉用具専門相談員は、靴の相談が多いので
専用の計測アイテムを所持しています。
簡単な計測方法で失敗したくない方は
プロの用具で計測するのも一つの方法です。
これ一台で足の長さと幅を計測できます。


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