スリッパは転倒のもと?|介護職が選ぶ安全な室内履きとおすすめ5選

歩行関連
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家の中でスリッパを履いていて、ヒヤッとしたことはありませんか?

「ちょっとつまずいた」「脱げかけて体勢を崩した」——こうした小さなヒヤリは、転倒の一歩手前です。

スリッパは楽で気軽ですが、かかとが固定されず、滑りやすく、脱げやすい構造が、実は転倒リスクを高めています。

この記事では、福祉用具専門相談員として多くのご家庭で室内履き選びに関わってきた経験から、「どんな室内履きを選べばいいのか」を3つのタイプに分けて解説します。

さらに、施設や病院でも実際に使われている人気の介護シューズを5つ厳選してご紹介します。

この記事でわかること

1

スリッパが危険な理由と、室内履き選びの3つのタイプ

転倒予防重視・バランス型・脱ぎ履き重視、あなたに合うのはどれ?

2

室内用・施設用の人気介護シューズ おすすめ5選

実際に売れている定番モデルを厳選して紹介します。

3

介護職の私が「この1足」と決めているおすすめ

現場で一番よく見かける、間違いのない選択肢をお伝えします。

介護職が選ぶ おすすめの1足

あゆみ オープンフィット(徳武産業)

甲が全開するので履かせやすく、つま先と甲の2ヶ所でフィット感を調整できます。
むくみ・外反母趾の方にも対応(3E〜5E)。片足約120gの軽さ。
自宅用の室内履きに一番おすすめしたい1足です。

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① スリッパが危険な理由

屋内での転倒は、実は屋外よりも多く報告されています。

家の中では「距離が短い」「足元をあまり見ない」「急に立ち上がる」といった動作が繰り返されます。そこに、かかとが固定されていないスリッパが加わると、小さなバランスの崩れがそのまま転倒につながります。

特に注意したいのは次の3つです。

・かかとがない → 足がスリッパの中でズレる → 方向転換でバランスを崩す
・底が平ら → 段差やカーペットの端でつまずく
・脱げやすい → 脱げた瞬間に靴下のまま滑る

研究でも、かかとのある室内履きは脱げやすいスリッパに比べて歩行バランスが改善し、転倒リスクを減らす傾向があることが報告されています。

「でも靴はめんどくさい」——その気持ちはよくわかります。だからこそ、「楽さ」と「安全性」のバランスを考えて選ぶことが大切です。

② あなたに合う室内履きはどのタイプ?

室内履き選びで大切なのは、「完璧を目指さないこと」です。

全部の条件を満たす1足はありません。今の状態と生活に合わせて、何を一番大事にするかを決めるだけで、選びやすくなります。

タイプA
転倒予防重視
タイプB
安全+履きやすさ両立
タイプC
脱ぎ履き重視
こんな方向け 転んでから不安が
強くなった方
安全も大事だけど
毎回が大変だと続かない方
歩く距離が短く
立ち座りが多い方
かかと ◎ しっかり固定 ○ あり(柔らかめ) △ なし or 柔らかい
脱ぎ履き △ 少し手間がかかる ○ マジックテープ等で楽 ◎ スポッと履ける
転倒リスク低減
おすすめ商品 快歩主義L167RS
大人の上履き01
かかとスポッと
あゆみチャルパー
あゆみオープンフィット

タイプA|転倒予防を最優先したい方

「とにかく転ばせたくない」「一度転んでから不安が強くなった」——そんな方はこのタイプです。

重視するポイントは3つ。かかとがしっかり固定されていること。靴底が滑りにくいこと。足がブレにくいこと。

スリッパやかかとなしの履き物は不向きです。脱ぎ履きの楽さよりも、安全性を優先しましょう。

このタイプに合うのは「アサヒシューズ 快歩主義 L167RS」です。

▶︎ 転倒予防を重視した室内靴の選び方とおすすめはこちら

タイプB|安全性と脱ぎ履きを両立したい方

「安全も大事。でも毎回履くのが大変だと続かない」——現実的な悩みです。

履き口が広く、マジックテープで調整でき、軽くて足を入れやすいものを選びましょう。トイレや部屋の出入りが多い方、介助する側も履かせやすさを重視したい方に向いています。

このタイプに合うのは「ムーンスター 大人の上履き02」です。

▶︎ 安全と履きやすさを両立した室内履きはこちら

タイプC|脱ぎ履きのしやすさを重視したい方

「歩く距離は短い」「立ち座りが多く、何度も脱ぎ履きする」——そんな生活スタイルの方に向いています。

手を使わずに履けて、軽くて負担が少ないものを選びましょう。ただし、転倒リスクが高い方には不向きな場合があるので、使う場所を限定する工夫も必要です。

このタイプに合うのは「あゆみ かかとスポッと」「あゆみチャルパー」「あゆみオープンフィット」です。

▶︎ 脱ぎ履きのしやすさ重視の室内履きはこちら

③ 室内用・施設用の人気介護シューズ おすすめ5選

ここからは、実際に売れている人気の介護シューズを5つご紹介します。

どれも施設や病院で実際に使われているものばかりです。「自宅の室内履き」としても「入院準備」としても使えます。

商品名 メーカー 重さ
(片足)
足幅 脱ぎ履き むくみ
対応
価格帯
かかとスポッと 徳武産業 約95g 3E
手を使わず履ける
¥3,300〜
チャルパーII 徳武産業 約100g 3E
浅めかかとで楽
¥3,300〜
オープンフィット
★ おすすめ
徳武産業 約120g 3E〜5E
甲が全開で調整可
¥3,500〜
快歩主義
L167RS
アサヒシューズ 約165g 3E
(外せば4E)

斜めカット設計
¥2,750〜
大人の上履き01 ムーンスター 約165g 2E
スリッポン式
× ¥2,640

※価格は2026年5月時点の参考価格(税込)です。販売店により異なります。

① あゆみ かかとスポッと(徳武産業)

品番:2239 / 約¥3,300〜3,960 / 片足約95g(Lサイズ) / 3E / 室内用

手を使わずに、立ったまま足をグッと入れるだけで履けるルームシューズです。

かかと部分が柔らかい素材でできているので、足を入れた瞬間は沈み込み、歩き出すと自然にかかとが戻ってホールドしてくれます。かかとがあるのにスリッパ感覚で履ける、という「いいとこどり」の設計です。

片足わずか約95gと、今回紹介する5足の中で最も軽量。つま先の反り返りでつまずきにくく、靴底も適度なグリップ性があります。

こんな方におすすめ: かがむ動作がつらい方、スリッパの気楽さは残したいけどかかとの安定感もほしい方、自分で脱ぎ履きしたい方

② あゆみ チャルパーII(徳武産業)

品番:2236 / 約¥3,300〜3,960 / 片足約100g(Lサイズ) / 3E / 室内用

スリッパの履きやすさと、ルームシューズのフィット感を両立した1足です。

かかとが浅めに設計されているので足入れがしやすく、それでいて歩いている最中は脱げにくい構造になっています。底にはEVA樹脂を使用しており、水がしみ込みにくく、適度なグリップ性もあります。

最大の特徴は、アーチサポート付きのインソールが付属していること。歩行時の着地の衝撃を吸収し、蹴り出しをサポートしてくれます。このインソールは取り外し可能で、自分専用の足底板(厚さ5mm程度まで)に交換することもできます。

ユーザーレビューでも「家事をしていても疲れない」「普段使いにも使っている」と評価が高く、介護シューズという枠を超えて愛用している方が多い商品です。

こんな方におすすめ: まだ元気だけど室内での転倒が心配になってきた方、スリッパからの乗り換えを考えている方、足底板やインソールを使いたい方

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③ あゆみ オープンフィット(徳武産業)

品番:2237 / 約¥3,500〜3,960 / 片足約120g(Lサイズ) / 3E〜5E / 室内用

甲の部分が全開するオープンタイプのルームシューズです。つま先と甲の2ヶ所にマジックテープが付いており、足の状態に合わせて細かくフィット感を調整できます。

足囲が3E〜5Eに対応しているのが大きな特徴で、外反母趾の方やむくみがある方でもゆったり履けます。甲を全開にして足を入れ、ベルトで留めるだけなので、介助者が履かせる場面でもスムーズです。

表素材は綿100%で肌触りが良く、内側はメッシュで通気性も確保。底面はEVA樹脂で水がしみ込みにくく、インソールの入れ替えにも対応しています。Amazonでは323件以上のレビューが付いている人気商品です。

こんな方におすすめ: 足のむくみや外反母趾がある方、包帯や装具を付けたまま履きたい方、介助者が履かせる場面が多い方

④ 快歩主義 L167RS(アサヒシューズ)

約¥2,750〜4,730 / 片足約165g(Mサイズ) / 3E(インソール外せば4E) / 室内用 / 日本製

老舗靴メーカーのアサヒシューズが作った、室内専用のルームシューズです。介護用品メーカーではなく「靴屋さん」が作っているだけあって、履き心地と見た目の両方にこだわりが感じられます。

独自の「斜めカット設計」(特許出願中)で、足指が引っかかりにくく、手を使わなくてもスッと足が入ります。かかとにはプルタブが付いていて、つまんで引き上げれば履くのも楽です。

つま先とかかとの両方をそり上げたつまずきにくい設計で、靴底にはゴム底よりもつまずきにくく、EVAよりも滑りにくい「エクスパンセル配合ソール」を採用。裏地は制菌加工、インソールは抗菌加工で、洗った後の乾燥時間は従来品の約4分の1という速乾仕様です。

カラーはスイートピンク・パウダーブルー・ネイビー・グレーの4色。介護シューズっぽくない、おしゃれなデザインが魅力です。

こんな方におすすめ: 日本製にこだわりたい方、見た目がおしゃれな室内履きがほしい方、手を使わずに脱ぎ履きしたい方

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⑤ 大人の上履き01 (ムーンスター)

約¥2,640 / 片足約165g(23cm) / 2E / 室内用 / 日本製

「介護シューズっぽくない方がいい」という方に、ずっと売れ続けているスリッポンタイプの室内履きです。見た目はシンプルな上履きそのもので、介護感がまったくありません。

ムーンスター独自の「ベステックソール」は、ウレタンの弱点(劣化しやすさ)を改善した素材で、軽量ながら弾力性と防滑性に優れています。メッシュ素材で通気性が良く、銀イオンの抗菌防臭加工付き。丸洗いもできるので清潔に使い続けられます。

マジックテープはなく、足を入れるだけのスリッポン式。脱ぎ履きは非常に楽ですが、甲の高さの微調整はできないため、足にぴったり合うサイズを選ぶことが大切です(1cm刻みのサイズ展開)。

デイサービスの室内履きや施設の上履きとして使っている方も多く、カラーはホワイト・ネイビー・ベージュ・ラベンダーの4色展開です。

こんな方におすすめ: デイサービスや施設で「普通の靴」として使いたい方、見た目にこだわりたい方、自分で脱ぎ履きできる方

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④ タイプ別にもっと詳しく知りたい方へ

この記事では全体像をお伝えしましたが、各タイプについてさらに詳しく解説した記事も用意しています。

まとめ

スリッパは楽ですが、脱げやすさ・滑りやすさが転倒リスクを高めています。

室内履き選びのポイントは3つです。

・かかとが固定されているか
・靴底が滑りにくいか
・今の生活スタイルに合っているか

「全部を完璧にしなくていい」——今一番困っている場面を守れる1足を選ぶことが、転倒予防の第一歩です。

迷ったら「あゆみ 早快マジックII レギュラー」。現場で最も信頼されている1足です。

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