
車いすで移動しているが、この暑さだと熱中症が怖くて外に出る機会が減ってしまって…。どうすれば快適に夏でも外に出れるだろうか?
私は元々熱中症になりやすく、それでも夏フェスが好きなので、行っては熱中症になり、行っては脱水になり、行っては夏バテになりを繰り返していました。

5年以上かけて、どうすれば熱中症にならないか研究しまくり、今では灼熱の夏フェス2日間を熱中症にならずに乗り切ることができています!!
それを車いすでの移動でも熱中症にならないように応用したので、ぜひ車いすでこの夏、外に出なければならない方は参考にしてください!
(車いすでなくても、全人類に見てほしい、熱中症対策です!)
目次
基本の対策
これは、車いすの人でも夏フェスに行く人でも、普段の仕事で汗をかく人にもやってもらいたい熱中症対策です。
福祉用具専門相談員は重い福祉用具を持って階段を昇り降りしたり、車いすの調整をしたり、外で図面書いたりするので、常に汗をかき続けています。
訪問介護や訪問入浴の方なども同じです。色々な職業の方が、常時汗をかいていると思います。
そのように、日中常に汗をかいている人は、熱中症になりやすいので、対策が必要です!
その1、水分補給は経口補水液
私の場合、汗を常時かいていると、もう水や麦茶では水分が身体に吸収されるスピードと、汗ででるスピードの割合が追いつきません。
身体に吸収される水分の速さだと、経口補水液>薄めたスポーツドリンク>麦茶>水の順番となっています。
スポーツドリンクは、糖分が多いのであまり飲みたくなく(太るので)、麦茶や水は常温でも吸収が間に合わないので、経口補水液一択です。
経口補水液の裏面にも1日2本までなら飲んでもいいとなっています。
(まあ、夏フェスの時は1日4本以上飲みましたけど)
人間が一度に吸収できる水の量も決まっているので、(一度に200~400ml)経口補水液は喉が渇いていなくても業務的にこまめに飲みます。(イメージは点滴)
それとは別に、冷たい水や麦茶を喉を潤す目的として、がぶ飲みします。

コーヒーやエナドリ、緑茶などのカフェインが入っている飲み物は、吸収するよりも先に出ちゃうと思ってもらって、涼しいエアコンのきいた部屋にいるとき以外は飲まないこと!!
水分補給に関しては、これが一番効果ありました。
その2、身体を常に冷やす
身体は太陽や気温の熱で暑くなり、どんどん体温が上昇していきます。
冷たい飲み物や食べ物で内側から冷やすことも大事ですが、外側から冷やすことも大事!
(私は胃が弱いので、あまり冷たいものを胃に入れられんのです)
汗をかいたら汗拭きシートで拭いて、その後冷たくするスプレーで全身冷やします。
仕事中なら訪問前と後に、ライブなら演奏の合間の休憩中にこまめに拭きかけます!
(これだけでかなり汗も抑えられるので、メイク崩れの予防にもなる!!)
シーブリーズか、ギャッツビーが持続効果が長い気がするので、オススメ。
(私はギャッツビーを使っています。風に当たると痛いくらい。)
その3、太陽は直接当たらない!風に当たる!
太陽の熱を直接浴びることは、かなりのダメージになります。
日傘
日傘は必須です。
もう、男性もお年寄りも子供も、持つことを義務にしてもらいたいくらい、日傘の威力は偉大。
私はこれまで「日傘なんか女子力高いオシャレな人がさすものでしょ~」とか思っていましたが
もう人類日傘が無いと生きていけない。
日傘の下にいるだけで、気持ち気温ー5℃ぐらい下がっている気がする。
ハンディファン
そして風には当たりたい。そう、ハンディファンも必須。
右手に日傘、左手にはハンディファン。
片手しか使えない人は、日傘に挟むタイプのハンディファンを。
不思議なことに、歩いていたり、移動している方が涼しいんです。
止まると急に汗が止まらなくなる。止まるんじゃねぇと言われているように。
(炎天下に歩いているより、じっとしている方が熱中症になりやすかったりする)
なので、信号待ちや、タクシー待っている間、公園で立ち止まって談笑している間などはハンディファンを活用しましょう。
私が使っているのは、この充電も出来て、首からも下げられて、卓上にも置けるタイプです。
1日使ってもバッテリー持つし、めちゃくちゃ便利です。
その4、どんなに食べたくなくても食べる!
これは、本当に大事です。
夏バテや熱中症の前段階になると、本当に食欲無くなります。
ゼリーやウィダー(もゼリーですが)ばかり食べていましたが、これでは回復しない!
(塩分補給も出来ていない!)
ガッツリしっかり食べることも大事です。
夏バテしないためには、お昼ご飯や夜ご飯は食欲無くても、ちゃんと食べましょう。
その5、熱がこもる服装をしない!
私の場合、日に焼けるのが嫌で結構日焼け対策をしていたんですけど、それもダメでした。
まず長袖。特にアームカバー。二の腕の部分をゴムで締め付けるから通気性も悪いし、血流もよくないのか、アームカバーすると毎回熱中症になっていました。
インナーやパーカーは、エアリズムなどのひんやり素材でもアウト。
もう諦めて半袖にしています。そして日焼け止めを塗りたくっています。日焼けより命。
そして、炎天下に出るので帽子を被っていましたが、私は髪の毛が長く縛っているので、熱がこもりやすかったのでしょう。帽子もダメでした。
まだ、バケットハットのようなタイプなら良かったのかもしれませんが、壊滅的に似合わず、キャップタイプを被っていたので、頭のてっぺんが蒸れ蒸れでダメでしたね。
日傘で直射日光は防御できているので、帽子は被らないようにしています。
(日傘がさせない時はタオルを頭に被っていました)
お子さんとか、髪の毛短く出来るなら、熱中症対策としては結ばない程度の長さが理想です。
車いすの方の対策
今まで述べてきた中で、車いすの人が使うのにあるといいなと思うのが、
【傘さしホルダー】と【巻けるタイプのハンディファン】
傘差しホルダー
介助者や、本人が持っていると大変なので、車いすにくっつけちゃうと楽。

自転車での使用が禁止になったので、自転車屋さんでの販売は見なくなってしまいましたね…。
でも、車いすには必要!!
たこ足 ハンディファン
クリップタイプのハンディファンもあるのですが、位置が上手く調整にしにくかったので、私はたこ足タイプの、巻き付けるタイプの方が好きです!
(ただ威力はそんなに強くないので、持てれるなら持てれるタイプが良い)

水冷マット
座り続けているとお尻や背中が蒸れます。
送風タイプのムレを抑えるものもありますが、水冷タイプの方が圧倒的に冷たい!

通気性の良いクッション≪送風タイプのクッション≪水冷タイプのクッション
通気性の良いクッションはあっても無くても変わらない気持ち程度でした
(結構高いの買ってみたんですけどね、万する…)
送風クッションも、お尻全体に風がいっているのかもしれませんが、涼しさとかは特に感じませんでした。
水冷クッションは、一瞬「漏らした⁉」ってなりますが、大丈夫です。冷たい水が循環しているだけ。
車いすユーザーや長距離運転する人には、水冷クッションがオススメです。
まとめ
基本の熱中症対策
- 水分補給は経口補水液を中心に
汗を多くかく場合は、経口補水液が最も効果的。こまめに一定量ずつ摂取し、水や麦茶は喉を潤す用。カフェイン飲料は基本NG。 - 身体を外側・内側両方から冷やす
汗をかいたら汗拭きシート→冷感スプレーで全身冷却。冷たい飲み物や食べ物も活用。 - 直射日光を避けて風にあたる
日傘は必須アイテム。ハンディファンで風を当てると効果的。動いている時のほうが涼しさを感じやすい。 - 食欲がなくても必ずしっかり食べる
夏バテや熱中症の前兆で食欲減退しても、ゼリーだけでなく塩分・栄養をしっかり取る食事が重要。 - 熱のこもりやすい服装は避ける
長袖や締め付ける服、キャップ等の帽子は熱がこもりやすく逆効果。半袖+日焼け止めで命を守る。
車いすユーザー向けの特別な工夫
- 傘差しホルダーの活用
介助者や本人が手で持たなくても大丈夫な傘ホルダーが便利。 - 巻き付け(たこ足)タイプのハンディファン
挟むタイプより位置が自由に調整できておすすめ(ただしパワーは弱め)。 - 水冷マットや水冷クッションの使用
座面・背中の蒸れや熱を解消。送風クッションや通気性クッションより水冷タイプが冷たい。
その他ポイント

この夏熱中症にならずに乗り切るぞ!!
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