「水分もとっている」
「食物繊維も意識している」
それでも出にくい…。
実は、便秘対策で見落とされがちなのが
“排便時の姿勢と環境”です。
目次
高齢になると起こりやすい問題
・便座が低くて立ち座りがつらい
・長時間座っていられない
・踏ん張りにくい
・いきまないと出ない
でも、少し環境を整えるだけで
いきまなくても出やすくなることがあります。
便座が低いと立ち座りが大変になる
年齢とともに太ももや腹筋の力は落ちます。
便座が低いと、立ち上がるときに大きな力が必要になります。
そこで使われるのが
補高便座(ほこうべんざ)です。
便座の高さを数cm上げるだけで、立ち座りはとても楽になります。
ただ、補高便座は
「高さ選び」を間違えると、かえって排便しにくくなることがあります。
・何cm上げればいいのか?
・手すり付きと据え置き型の違いは?
・ポータブルトイレと併用できるのか?
補高便座の選び方を間違えないために、
タイプ別の特徴と選び方をまとめました。
ただし注意|補高便座で足が浮くことがある
便座が高くなると、足裏が床につきにくくなる場合があります。
足がしっかり床についていないと、
・腹圧がかけにくい
・踏ん張れない
・姿勢が安定しない
結果として、出にくくなることがあります。
▶ 対策:足置きを使う
足裏がしっかり着く高さの足置きを使うと、踏ん張りやすくなります。
足裏が安定するだけで、排便は驚くほどスムーズになることがあります。
汚れる可能性があるので、木製よりもプラスチック製がオススメ。
出やすい姿勢は「少し前かがみ」
排便時の基本姿勢は、
✔ 背中を丸める
✔ 少し前かがみ
✔ お腹に軽く力が入る姿勢
この姿勢になることで、腹圧が自然とかかりやすくなります。
和式トイレのような姿勢が、最も出やすいと言われています。
前かがみがつらい方へ|腕クッションの活用
前かがみ姿勢がつらい方は、
太ももの上にクッションを置き、その上に肘をついて体を預けると楽になります。
長時間座ることがある方には、腕クッションは非常に有効です。
ハバック 腕置きクッションは、厚みが丁度良く
タグがあるのでフックに引っ掛けれるようになっています。
車いすの人だと車いすに引っ掛けられて
必要なときだけ前に持ってこれるので楽です。
足を組むと出やすい人もいる?
「足を少し組むと出やすい」という方もいました。
骨盤の角度が変わることで、直腸の角度が調整される可能性があります。
ただし一般的な方法ではないため、安全な範囲で試す程度にしましょう。
いきみすぎは危険です
強くいきむと、
・血圧の急上昇
・心臓への負担
・痔の悪化
・失神のリスク
などが起こることがあります。
できるだけ
「自然に出る環境」を整えましょう。
長時間座る方は便座にも注意
30分以上座ってしまう方もいます。
● 暖房便座の注意点
感覚が鈍くなっている方は、低温やけどのリスクがあります。
● 硬い便座
お尻が痛くなりやすいです。
▶ 対策:厚みのあるウレタン便座シート
圧迫を軽減できます。
ウォシュレットの使い方にも注意
ウォシュレットは刺激によって出やすくなりますが、
「ウォシュレットがないと出ない」
という依存状態になることがあります。
将来的にポータブルトイレやおむつへ移行した場合、
排便コントロールが難しくなる可能性があります。
補助的に、依存しない範囲で使いましょう。
将来的に、夜間や移動が不安になった場合、
ポータブルトイレを検討する方も少なくありません。
ただし、
座面の高さや足の接地が合っていないと、
排便姿勢が崩れやすくなります。
ポータブルトイレは
「置ければいい」ではなく、
“姿勢が安定するか”が重要です。
タイプ別の違いや高さの選び方を、
分かりやすくまとめています。
排便は環境で変わる
便秘対策というと、
・水分
・食物繊維
・下剤
に目が向きがちです。
でも実は、
✔ 足がしっかり着いているか
✔ 姿勢は安定しているか
✔ いきまなくても出せる姿勢か
この3つがとても大切です。
排便は、腸だけの問題ではありません。
環境を整えることも、立派な便秘対策です。
排便がつらいときは、
薬を増やす前に「姿勢と高さ」を見直してみてください。
環境を整えるだけで、
体への負担は大きく変わります。


コメント