パッドを取る、排せつ物を触る、おむついじりをしてしまう方への現代の対策

トイレ関連
記事内に広告が含まれています。
スポンサーリンク

おむつからパッドを取ってしまって、漏れて困っているの…。病院ではミトンをしていたようだけど、同じようにした方がいいのかしら?

認知症や高次機能障害などの関係で、無意識や不快感から、おむつからパッドを取ってしまう方もいます。

このブログでは、現在病院や施設で行われている対策、本当はやりたい理想の対策、上手くいかない理由、時々役に立つ介護用品など、正直に書いています!(干されるかも)

スポンサーリンク

理想の対策

先に病院と施設でよく行われていることを書こうと思ったのですが、ちょっと怖いので先に理想の対策を!笑

おむついじりや、パッドを取ってしまう、排せつ物を触ってしまう原因の根本は、「不快感」からの方が多いです。

濡れてて気持ち悪いから取りたい、違和感があるから気になる。誰もが思う、当たり前の行動なのです。

おむついじりやパッド外しを阻止する方法として、理想の対策は、「濡れた直後に交換する」です!!✨

いや、それが出来たら苦労しない!!

おむつは濡れているのか外から分かりにくいのですが、尿が出たことを検知する機械は色々と出ています。

介護用おむつセンサー

created by Rinker
¥10,285 (2025/07/12 00:58:21時点 楽天市場調べ-詳細)

この【介護用おむつセンサー】は、おむつに装着すると、尿の湿度や温度を検知して、スマホにお知らせしてくれます。

おむつセンサー

割と正確で、濡れて何分後かには通知が来ます。
(ただ、一気に出る方は良いのですが、ちょろちょろ出る方だと検知するまで時間かかるかも)

パッドとテープやパンツを併用している方だと、テープやパンツの上に張り付けると、2枚重なって感知しにくいのか、なかなか通知が来ませんでした。

パッドを併用している方は、パッドにセンサーを付けるようにしてください。

おむつセンサーの説明

貼り付けた状態でうつ伏せになると違和感ありますが、その他は特に気にならないサイズでした。
(とても軽いです)

Dfree HomeCare

created by Rinker
¥99,000 (2025/07/12 00:58:22時点 楽天市場調べ-詳細)

おむつセンサーは尿が出た後に気付くことが出来るデバイスで、Dfreeは尿が出る前に気付くことが出来るデバイスです。

Dfree

機器を直接皮膚(お腹の下の辺り)に貼り付けます。(貼りっぱなしです!)

そうすると、膀胱に今、どのくらい尿が溜まっているのか分かるので、ある程度溜まったらトイレに誘導することができます。

あ、もう7分目まで溜まっているな、「そろそろトイレ行かない?」

もちろん、溜まっていた尿が無くなるのも分かるので、出した後も気付くことができます。

おむつ内に出すとおむついじりをしてしまうのであれば、トイレで出すようにすればいいのです。
(そもそもトイレで出せれるなら、おむついらないんですけどね)

麻痺などで尿意があいまいな方や、トイレに行きたくなってからトイレにいくと間に合わないかもしれないと不安な方も、タブレットで自分の膀胱に溜まっている尿量が分かるので、トイレで安心して排尿できるようになります。

【排泄感知機器】を利用することで、尿が出た直後に気付くことが出来ます。

これが、おむついじりを無くす、理想の対策です!まあ、なぜ理想かというと、機器があることで、手間はかなり軽減されますが、排尿がある度にすぐ交換するということは、まず病院や施設では不可能に近いですし、家だと介護者が限界を迎えます。

そのため、【現実的ではない、理想の対策】なのです。

最近は、このような【排泄感知機器】がたくさん出るようになりました!その中でも、施設ではなく家で使えて、私が実際に購入して、使えるなと思った機器を紹介しました。(他にも商品あるんですけどね、使えな…ごほごほ)

施設や病院でみられる対策

施設や病院でよく行われている対策があります。

おむつ自体を工夫することか、【抑制具】と呼ばれる介護用品を使うことです。

おむつの工夫

①テープ型の上にパンツ型を履かせる

「えっ!?」と思った方もいるかもしれませんが、まだまだ介護業界であるあるなテープとパンツのダブル履き。

おむついじり対策としてテープの上にパンツを履かせる

おむついじり対策としては、テープの中に手を入れにくくするという効果がある…かもしれません。

②テープを前後ろ反対にして装着する

テープはご本人様でも簡単に取り外しができ、ウエスト側には起き上がった時に苦しくないように、伸び縮みできるようにゴムがついているテープもあります。

裏を返せば、手が入れやすい。

なので、前後ろ逆に装着するというやり方もあります。
(ただし、背中側でテープを止めるので、結構な技術が必要です難しい

おむついじり対策として、テープを前後ろ反対に止めるというやり方

③お腹部分にタオルをかます

これはあまり見かけませんが、入れてしまう手をブロックしてしまおうという考え方です。

最初はきっちりテープをしても、時間が経つと緩くなってきてしまいます。なので、時間経過と共に手が入れやすくなってしまうのですが、お腹側にタオルをかますことで、手を入れてもタオルに阻害され、パッドまでたどり着けません。

タオルを取られてしまったら意味が無いので、あまり見ないやり方ですが、効果あった方もいたので、一応載せておきます!

抑制具を使う

おむついじりが出来ないようにする介護用品として有名なのは【ミトン】【つなぎ】です。

ミトン(手袋)もつなぎ(服)も、おむつに触れないようにする【抑制具】です。

ミトン

ミトンの中では【竹虎 フドーてぶくろ】が一番使いやすく、その中でもNO.1が左右兼用でサイズや色の展開も豊富でオススメです。
(他のはホックのやり方や、手の入れ方が少し複雑だったりします)

created by Rinker
¥5,610 (2025/07/12 00:58:22時点 楽天市場調べ-詳細)

つなぎ

つなぎは【竹虎 ソフトケアねまき】がシンプルでスタンダードなので使いやすく、初めて買う方や、つなぎがどんなものか分からない方にオススメです。

created by Rinker
¥21,740 (2025/07/12 03:02:48時点 楽天市場調べ-詳細)
オススメのつなぎ

【虐待】
ここで大事なのは、これらは【身体的抑制】=【虐待】になるということで、原則として禁止されています。
ただし、例外的に以下の三原則をすべて満たす場合のみ、一時的に認められることがあります。
切迫性
 本人または他者の生命・身体が危険にさらされる可能性が著しく高い場合
非代替性
 身体拘束以外に代替する介護方法がない場合
一時性
 必要最小限の時間に限る場合
これは病院・施設だけではなく、在宅でも同様に禁止になっているので、注意が必要です。

「身体拘束になるので、おむついじりができないようにすることは禁止されていますよ」など、軽々しく言えません。ご本人様もですが、介護者も守られるべき存在だと思います。

パッドをやめる

パッドがあるから、パッドを触ってパッドを取り外してしまったり、位置をズラしてしまうので、簡単なのはいっそのことパッドを無くしてしまう方法です。

パンツタイプにもテープタイプにも、大容量があります。(6回吸収~12回分吸収など)

大容量のパンツやテープを一枚で使用することで、金額はパッドを使うよりかさみますが、「パッドをいじられる」という心配はなくなります。

ワンピース(ネグリジェ)

無意識におむついじりをしてしまう方だと、しばらく探して、おむついじりが難しそうだと思うと、諦めて寝てくれる方もいます。

つなぎまではいかなくても、ワンピースやネグリジェを着るという対策もあります。

よくあるパジャマの上と下が分かれているタイプは、一番に手が入れやすくなっています。

ワンピースなどの長い服は、すぐに手を入れられないので一度試してもらっても良いと思います!

忘れてはいけないのは、汚れたパッドがずっと皮膚についていると、痒みやかぶれなどの皮膚トラブルを起こすことです。何度も言いますが、一番良いのは排尿後にすぐ交換することです。

時々役に立つ介護用品

なぜ時々かというと、万人に当てはまるわけではなく、時々ぴったり当てはまる方がいるという訳です。
(介護用品全部そうなんですけど笑)

紙おむつホルダー

created by Rinker
¥5,280 (2025/07/12 03:02:48時点 楽天市場調べ-詳細)

これは、簡単に脱げないようになっているズボンです。

おむつの上に履いたあとで、ベルトでウエストを隙間がないように調整するので、手が入りにくい構造になっています。

パンツタイプなので、通気性も悪くありません!

ミトンやつなぎは、装着や着させるのが、結構大変です。しかし、紙おむつホルダーはズボンだけなので、履かせやすいです。

在宅でおむついじりしてしまう方に、何人か使っていただき、これでおむついじりがなくなった方もちらほらいます。

リフレ スピードキャッチパッド

created by Rinker
¥2,742 (2025/07/12 03:02:48時点 楽天市場調べ-詳細)

【リフレ スピードキャッチパッド】は、私の中で最も吸収スピードが速いパッドです。

安いポリマーを使っているパッドは、吸収スピードが遅く、いつまでも表面に尿が残っているものもあります。

不快感がより増すので、「早くこの気持ち悪いパッドを取りたい!」となるのです。

ポリマーの中にすぐ尿を吸収して閉じ込めてくれるパッドであれば、不快感が軽減され、おむついじりがなくなる可能性もあるという訳です。

不快感に大きい小さいはあっても、どっちにしろ不快感があることには変わりないので、パッドを良いものにして上手くいったケースは今のところないんですけどね(一応ご紹介)

まとめ

  • おむついじりの主な原因
    • 認知症や高次機能障害の影響で、無意識や不快感からパッドを外してしまう人がいる
    • 濡れた・違和感があるなど「不快感」が根本的な原因のことも(仕方ないと諦める)
  • 理想の対策
    • 濡れた直後におむつを交換するのが最善(だがしかし無理)
    • しかし現実的には、病院や施設、在宅介護で即時交換は難しい
  • 排泄感知機器の活用
    • 介護用おむつセンサー:尿の湿度や温度を検知しスマホに通知
      • パッドに直接センサーを付けるのが効果的
      • 尿の勢いや重ね使いで感知に時間がかかることも
    • Dfree HomeCare:膀胱の尿量を計測し、排尿前に知らせてくれる
      • トイレ誘導がしやすくなり、自分でトイレに行けるようになる
  • 施設や病院でよく行われている対策
    • おむつの工夫
      • テープ型+パンツ型の二重履きで手を入れにくくする
      • テープを前後逆に装着して手を入れにくくする(技術が必要)
      • お腹部分にタオルを挟んでブロックする(あまり一般的ではない)
    • 抑制具の使用
      • ミトン(手袋)やつなぎ(服)で物理的に触れなくする
      • ただし、身体的抑制=虐待とされ、原則禁止
        • 例外的に「切迫性」「非代替性」「一時性」の三原則を全て満たす場合のみ一時的に認められる
  • ワンピース(ネグリジェ)の活用
    • 上下が分かれていない服を着せることで手を入れにくくする
    • つなぎほどの抑制ではないが、一定の効果がある場合も
  • 時々役に立つ介護用品
    • 紙おむつホルダー:脱げにくいズボン型で手が入りにくい構造
      • ミトンやつなぎより装着が簡単
      • 在宅介護で一定の効果を発揮するケースあり
    • リフレ スピードパッド:吸収スピードが速く、不快感を軽減
      • ただし、パッドの質を上げても根本解決にはならない場合が多い
  • 注意点・まとめ
    • 身体的抑制は原則禁止(在宅も同様)
    • パッドが長時間汚れたままだと皮膚トラブルの原因になる
    • 最も重要なのは「排尿後すぐに交換すること」だが、現実的には難しいため、さまざまな工夫や機器の活用が必要

パッドを前日の夜にしっかり当てたのに、次の日の朝、パッドは投げ捨てられ、布団まで濡れている光景を見ると、膝から崩れ落ちます。そんな日が一日でもなくなりますように!!

コメント