おむつを外す…
排せつ物を触ってしまう…
夜中に何度も繰り返す…。
同じ「おむついじり」でも、
原因や背景は人によって違います。
そのため、
ひとつの道具ですべてを解決することはありません。
ただし、
現場では「行動タイプごとに道具を選ぶ」ことで
結果的に負担が減ったケースが多くあります。
この記事では、
✔ どんな行動にどんなグッズが向くのか
✔ 使い方のコツ
✔ 向かないときはどうするのか
を、現場での実例も踏まえてわかりやすく紹介します。
▶︎ まずはこちらから行動の背景を理解するのもおすすめです
【 おむつを外す・排せつ物を触る行動の背景と考え方はこちら】
目次
はじめに|このページについて
おむついじりには必ず背景があります。
原因は人それぞれで、複数の理由が重なっていることが多いです。
無理に抑え込むことは身体拘束になり、
本人にとってストレスや危険につながる可能性もあります。
この記事では、
・行動のタイプ別に向いている対策
・使いやすい道具の選び方
・現場での実際の使われ方
を丁寧に解説します。
※ すぐに効果が出ないこともありますが、
「選び方と組み合わせ」で結果が変わることも多いです。
手が勝手に動いてしまう人に効く対策(無意識いじり防止)
手持ち無沙汰で触ってしまう場合は、
「触りたくなる衝動を別方向へ逃がす」
または
「物理的に手が入らない構造」
という方向の道具が向いています。
フドー紙おむつホルダーⅡ
無意識におむつの中へ手を入れてしまう方には、
「触りたくても手が入らない構造」を作ることが有効です。
フドー紙おむつホルダーⅡは、
✔ おむつの上からしっかり固定できる
✔ 手を差し込みにくい設計
✔ 日中・夜間どちらにも使いやすい
という特徴があります。
▶︎ こんな方に向いています
・無意識に触ってしまう
・注意しても自覚がない
・夜間のいじりが多い
▶︎ 向かないケース
・本人の意思がしっかりしている場合
・皮膚に異常がある場合
つなぎ服やミトンで触らないようにする方法もありますが、
他の行動も制限してしまうので、まずはおむつホルダーから始めてみましょう。
フィジェットブランケット
手が落ち着かず、触ることで安心しようとする方には、
「触っても良いものを用意する」方法が有効です。
フィジェットブランケットは、
✔ 手遊び要素があり
✔ 触ることで気持ちが落ち着く
✔ おむつ以外に意識を向けられる
という特徴があります。
▶︎ 向いている方
・手持ち無沙汰になりやすい
・何でも触ってしまう方
・おむつそのものへの執着が強くない方
▶︎ 注意点
・手の力が強く、異食(食べ物じゃない物を食べること)の可能性がある人には使用しないようにしましょう。
おむつやパッドを取ってしまう方への対策
おむつやパッドを取ってしまう方は、
- 暑い・違和感
- トイレに行きたい
などの、不快感を感じている可能性が高いです。
向いている対策▶▶▶
- パッドをやめる
- 排せつのタイミングを知る
オンリーワンケア 前後フリーパンツ
向いている人👉パッドを触ってしまう人、パンツ型おむつで寝る人
向いていない人👉コスパを重視したい人
現場での使い方👉パッドは使わずに、これ1枚だけを使用します。
▶前後ろが無いので男女どちらでも対応。ボクサータイプなので股からも漏れにくい。
おむつは基本的にパンツ(テープ)と中のパッドを併用して使います
▶詳しいおむつの選び方はこちら
しかし、パッドを併用すると分厚くなるので違和感が強く、
パッドを取ってしまう方は結構います。
そんな時はもうパッドをやめてしまうのが一番楽です。
Dfree HomeCare
向いている人👉尿意が曖昧だが、トイレに移動できる人
向いていない人👉自分や介助者での器具の装着が難しい人
現場での使い方👉介助者が尿量を見ながらトイレに移動させます。
▶膀胱にどの程度溜まったらトイレに行きたくなるのか確認したら、
そのパーセンテージで通知音がなるようにできる。
排せつ物を触ってしまう方への対策
排せつ物を触ってしまう行為は、皮膚に悪影響を及ぼしたり
介助者の大きな精神的ダメージになります。
本人は不快感や違和感で触っていることが多く、
他意があるわけではないので、本人を責めても仕方がなく
それが余計、介助者に大きなダメージを与えています。
向いている対策▶▶▶
- 排せつ後にすぐ綺麗にする
- 尿の吸収スピードが速いパッドにする
- 便のコントロールをする
おむつセンサー
向いている人👉尿が出た後にパッドをいじっている人
向いていない人👉常におむつをいじっている人
現場での使い方👉尿が出る時間がバラバラの人に、
通知が鳴ったらすぐ交換するようにしています。
▶おむつが濡れるとスマホに通知がいきます。
リフレ スピードキャッチパッド
向いている人👉尿が出てもすぐに交換できない人
向いていない人👉常におむつをいじっている人
現場での使い方👉パッドをこちらに変更し、同じように使います。
▶尿の吸収スピードがとても速いので、排尿後もサラサラの状態を保ちます。
夜間・一人の時間に起こりやすい方への対策
夜間や、一人でいる時間だけおむつをいじってしまう方は
- 一人でいることへの不安
- 夜に覚醒してしまう
- 常に見ていられない故の見守り不足
などが挙げられます。
向いている対策▶▶▶
- 関わる相手を作る
- 動きをキャッチする
おしゃべりみーちゃん
夜間や一人の時間に不安感が強まると、
おむついじりにつながるケースがあります。
おしゃべりみーちゃんは、
✔ 声や反応がある
✔ 孤独感を和らげる
✔ 直接行動を制限しない
という点で、
「いじらせない」のではなく
「気を紛らわせる」目的で使われます。
▶︎ 補助的な対策としておすすめです
見守りカメラ
向いている人👉何をしているのか確認したら安心する人
向いていない人👉プライバシーを守りたい人
現場での使い方👉動きがあった時に通知があり、カメラで様子を確認します。
おむつをいじってそうなら駆け付けます。
▶設定も楽で、スマホで画面を自由に操作できます(Wi-Fi必須)
どれを選べばいいか迷ったら
認知症によるおむついじりの難しいところは、
「正解は人によって違う」ところです。
一つ商品を買って試してみても、
一度で解決しないこともあります。
「これを試してみたが全く効果がない」
「まず何から試せば良いか分からない」
そんな時はお気軽にご相談ください。


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